本日も寝る前のチョイ模活。

帝國海軍97式艦上攻撃機12型1941年12月 淵田 美津雄 中佐機仕様です。

中佐で機上の人ですから、まるで宇宙世紀シリーズの様ですがパイロットではありません(笑)



ハセガワのキットは、雷装時のキット化となっており、真珠湾攻撃時の機体の再現はできますが、戦闘詳報によると第1次攻撃隊は爆装での出撃だった様です。再現をするには爆装にしなければなりません。



戦闘詳報によると淵田機は、爆装で、1発の800kg徹甲爆弾を懸架したとのことです。

「800kg徹甲爆弾」?

で調べてみることにしました。

長くなるので省きますが、戦艦長門の主砲弾の1つ、徹甲弾を原型にして改造がなされた、99式80番5号爆弾というものであることが判りました。

97式艦上攻撃機は、急降下爆撃ではなく、水平爆撃という戦術をとったようです。

戦艦アリゾナの1番砲塔と2番砲塔の中間やや左側の上甲板を突き破った97艦攻の徹甲弾が、艦内で爆発。同時に弾薬庫誘爆を起こさせ、これが原因で着底したのは日米の目撃者の話で一致しています。

記録に対する挑戦ではありませんが、戦艦アリゾナというよりアリゾナ記念館へ行った時には、その大破口なるものが全く確認できませんでしたが・・・

99式80番5号爆弾(800kg)
・全長:2351mm 32.7mm(1/72scale size)
・直径:409mm 5.7mm(1/72scale size)
・弾頭長:570mm 8mm(1/72scale size)
・炸薬長:1218mm 17mm(1/72scale size)
・信管+安定翼長:1133mm 16mm(1/72scale size)

興味深いのが、この800kg爆弾の直径で、即ち長門の主砲弾と同じ410mmかと思いきや、409mmという僅か1mmの差ではありますが、何故か微妙に判らない程度にシェイプアップされているところです。長門の主砲弾もそうなのかしら❓

真珠湾に停泊するコロラド級の戦艦には、甲板の鋼板の厚さから耐久被彈数を計算し、長門主砲徹甲弾を最低でも12発命中させなければ撃沈ができない結論だったようで、それを基にした攻撃隊編成と艦攻の練度、命中精度、不発弾割合、対空砲火と迎撃機による被撃墜数などから必要機数が算出されていることから、作戦って綿密に数学なんだな、と思いました。当たり前ですけど。

撮影してきた不発弾の800kg爆弾の写真があったので、それを見ながら本日は800kg爆弾のスクラッチをすることにしました。

6mmプラ棒からの削りだしになります。
長さ約40mmに切り出したプラ棒(もっと長い方が良いかも知れません)を、ドリル歯突っ込んで、マスキングテープでモーターツールに固定した状態で、回します。

そこに優しくダイヤモンドヤスリで研磨していきます。
グラインダーという機械工作や芸術作品の製作で使用するものがありますが、その逆バージョン。



初めてのチャレンジでしたが、意外にも簡単にできました。
40mmと短めだった為、爆弾の前部と後部に分けて削り出しを行って合体させる方式を執りましたが、許容範囲でしょう。

ここに縦横の安定翼を実物と同じように交差はめ込みで作ってみて取り付けると、



ちょっと気持ち迫力には欠けるけど、1/72サイズの800kg爆弾の精度としては、まぁまぁ再現出来たかな、と思います。

3.2mmなので、スケール感もバッチリ。

だけど安定翼はもっと巨大に見えます。

それにちょっと表面に回転方向に筋が入ってしまっていますので、傷も埋めないといけない思います。

以上、本日の寝る前チョイ模活は、帝國海軍97式艦上攻撃機専用の99式80番5号800kg爆弾のスクラッチでした。


爆弾としてはやっぱり巨大ですね。

人間の大きさに匹敵する訳ですから。

 

恐ろしいショボーン

では。

お休みなさい😴💤