閑話休題 -最強の狙撃兵- | Model world

Model world

素晴らしい模型の世界に魅せられました。

模活のできない本日は久しぶりに閑話休題。

史上最強の狙撃兵について取り上げてみよう。

 

と言ってももうこの時点で誰だか判ってしまう方は読み飛ばして欲しい。

 

切っ掛けは・・

昨日珍しく職場でJACA(ジャイカ)の打ち合わせがあり、様々な国の方々が来ていた。そこにはフィンランドから来られた方も居て、少し話題になったから、というのが事由。

 

数十か国の方々が集まる機会なんてあまりないので、香水の臭いがカオス(笑)でもう何が何だか(笑)

 

ちなみに今私の愛用はVERSACEのプール・オム。

刺激が強くなく、且つマイルドで相手を挑発しない控えめの香りが好み。どこか中高生にメガヒットの安価なウルトラマリンに似ている香りなのも偉そうでないため好き。

 

さっそく本題。

 

 

フィンランド(自作の国旗なので、正式なものではないので許して)

 

ご存じの方も多いと思うが、北欧スカンジナビア半島に位置し、ゲルマン

(ドイツ)民族と、スレイブ(ロシア)民族に挟まれた、日本語を母語としたご先祖と同族のウラル・アルタイ語族に属するフィン・ウゴル族の人々が住む国だ。

 

現代のフィンランドは、西にドイツ系のノルウェー、デンマーク、スヴェーデン、東にはスレイブ系のロシアという国に挟まれた小国だ。

 

その北部には、ラップランドという地区があり、聖(サンタ)クロースがいる地域だと言われることでも有名。

 

現代の日本人は主として南方など多系統の血が多く混ざってしまい、日本語を話した白人系であるウラル・アルタイ語族の純粋な血統は守られていないが、医学的に津軽弁を話す地区から南秋田方面までに古くから住む方々に遺伝的な濃さが見られるそうだ。

 

この記事を記載して気付いたが、秋田美人ってもしかして…そういうこと❓

 

だがモンゴロイド系として顕著に特徴づけられる蒙古斑が幼少期に見られることも、フィンランドに住むフィン・ウゴル族の人々が、日本人としても近しい関係にあることを示している。

 

西に強力なゲルマンバイキング、そしてタタールの頚城の先兵樽ロシア人、そしてその支配者であるモンゴル人の脅威に怯え、常に絶滅の危機的状況を打破することが民族の望みであった。

 

民族として生きながらえる為に、どう生を「継続」していくのか、が、かの国の永遠のテーマなのだ。

 

カンテレという日本の御筝(おこと)に似た小さな楽器で哀愁に満ちた音楽を奏でることが好きなところも民族的に近しい関係性を感じずにはいられない。

 

ヨーロッパ音楽の中では珍しい哀愁漂うメロディーで日本の演歌にも通じるところがあるように思える。やっぱりどこか日本人と共通する何かが感じられる。

 

さて、本日は、世界史上最強の狙撃兵として知られている

 

 シモ・ヘイヘ

 

について少しご紹介したい。

 

いくらフィンランド語が日本語と同じアルタイ系語文法だから似ているとはいえ、流石に判らないので、英語版からの簡単なまとめをしてみた。

 

  冬戦争

フィンランドが強大なゲルマン民族とスレイブ民族に挟まれた位置にあることは紹介した。

 

従って他国から繰り返し侵略を受け、特に1939年から始まった冬戦争では、領土拡張の野望を持ったロシアのスターリンによって、大きく攻め込まれてしまった。

 

生まれ育った故郷コッラで立ち上がったシモ・ヘイヘは、攻撃してくるロシア兵をバッタバッタと狙撃し、狙撃銃だけでの確定戦果としては、542名もの命を奪っている。

 

これはあくまでも狙撃銃モシン・ナガンでの戦果。

 

実は質(たち)の悪いことに、マシンガンの名手でもあったヘイヘは、狙撃してしとめた以上の戦果を挙げてしまったと言われている。殺戮の丘の戦闘ではまとめて200~300人を殺害している。

 

つまるところ1人で1,000人以上も倒した訳だ。

 

この戦果は、ほぼ3か月の間に挙げている。

 

 

まさに人間離れした活躍ではないだろうか。

 

しかしながら、この冬戦争も終わりに近づいた頃、ヘイヘは顎に直撃弾を受け、頭部に抜けた弾が頭部の1/4を吹き飛ばし、戦死判定されて葬式まで行われたそうだ。

 

しかし、その葬式の最中に目覚め、これまた人間業ではない復活を遂げた。

1940年、冬戦争は終わった。

 

  継続戦争

しかし間髪入れずに第2次世界大戦では大規模な戦争が始まる。

それが1941年に開始した『継続戦争』であった。

 

フィンランド軍の戦力は54万人で支援ナチスドイツ軍は22万人。

対するロシア軍は150万人というまさに倍以上の戦力。

 

しかしながらドイツの敗北の前にフィンランドはロシアに優勢のまま銃を置いている。

 

日本、ドイツ、イタリアと並び、枢軸国側として結果的に継続戦争を戦ったフィンランドは、ロシアに3倍以上の損害を与えたにもかかわらず敗戦国となり、多額の賠償金を払うことになってしまう。

 

戦争に勝って、賠償金を払うという、特異な形式でこの継続戦争は終わった。

シモ・ヘイヘは、怪我によりこの継続戦争には参戦できていない。

 

余談になるがフィンランド陸軍の使用した戦車はまるで戦車博物館の様相だ。

 

●ルノー FT-17(フランス製)

●ヴィッカース 6t(イギリス製)

●鹵獲車輌 T-27(ロシア製をフィンランドで改装)

●鹵獲車輌 T-26(ロシア製)

  :

 T-34以前のロシア製戦車は事実上の主力

●3号突撃砲(ドイツ製)

●ランズベルク L-62(スヴェーデン製)

 

最後は戦車の話の様相を呈してしまったが、世界史上最も優れた狙撃手、シモ・ヘイヘの紹介はこれにて終わり。

 

 

 

 

 

 

では。