地球連邦軍最期の艦隊戦 レビュー(その1) | Model world

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素晴らしい模型の世界に魅せられました。

模活のできない時のより道です。

 

某海辺の日の出。

 

九州のやんごとなきお方のブログにて、モビルスーツ「ゾリティア」の詳細なリポートが展開されていて(凄いリサーチですね)、することの無いわたくしは(最寄りのコンビニまで3km)、それを真似てみようと思い立った訳です。

 

 

 

機動戦士ガンダムにおける、宇宙世紀シリーズにおいて、地球連邦という勢力があります。

 

その軍隊は、1stシリーズではアムロ・レイや、ブライト・ノアなどが所属し、以降はカミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナ、カイ・シデン、ハマーン・カーン、ハサウェイ・ノア、シーブック・アノーなどが敵対した勢力です。

 

その地球連邦軍は、宇宙世紀0200年を待たずして崩壊してしまいますが、その最期の艦隊戦は、あまり知られていない宇宙世紀0153年11月に行われます。

 

機動戦士『Vガンダム』は、他の宇宙世紀シリーズと異なり、宇宙世紀0153年5月から11月までの、6か月間を描いた非常に短い期間の物語で、そこで描かれています。

 

その第45話から最終話までは、ほぼ最期の1日のみを描いており、宇宙世紀シリーズで最も長い激戦を描いています。この戦闘が地球連邦軍最後の艦隊戦となりますが、何と、主役側(含地球連邦軍)が全滅して終了するという、歯切れの悪い結論で終了します。

 

地球に降下しようとするエンジェル・ハイ・ロゥを阻止する為の艦隊戦でしたが、厳密に言うと、地球連邦軍の軍籍から離れた艦隊になるので地球連邦軍ではありません。

 

ですが、地球連邦政府の明確な意思は働いていましたので、扱いは同等としてレビューしてみます。

 

 

対峙勢力の戦力

ベスパの勢力は、新鋭艦艇を多数をそろえており、その戦闘能力は、全てに於いて地球連邦軍艦隊艦艇の性能を凌駕しています。特にスクイード級は、ドゴス・ギア級の2倍の大きさを誇る巨大戦艦であったことからその戦闘能力は言うまでもありません。

 

●サイド2ザンスカール(ベスパ)

・第1艦隊(ムッダーマ・ズガン艦隊)

 指揮官:ムッダーマ・ズガン提督(大将)

 旗 艦:スクイード級大型宇宙戦艦『ダルマシアン』

 

・エンジェル・ハイ・ロゥ護衛艦隊(シュバッテン艦隊)

 指揮官:田代バゴ大佐

 旗 艦:アマルテア級宇宙戦艦『シュバッテン』

 

・第2艦隊(ラステオ艦隊)

 指揮官:アルベロ・ピピニーデン少佐

 旗 艦:アドラステア級戦艦『ラステオ』

 

・第3艦隊(アドラステア艦隊)

 指揮官:クロノクル・アシャー中尉

 旗 艦:アドラステア級戦艦『アドラステア』

 

●リガ・ミリティア神聖軍事同盟軍

 総司令:ジン・ジャハナム(ハンゲルグ・エヴィン)

・地球連邦軍を離脱した第53任務艦隊(ムバラク艦隊)

 指揮官:ムバラク・スターン大将

 旗 艦:ラー・カイラム級宇宙巡洋艦『ジャンヌ・ダルク』

 

・第1艦隊?

 指揮官:ジン・ジャハナム(本名不明)

 指揮官:ロベルト・ゴメス大尉

 旗 艦:スクイード級巨大宇宙戦艦改『リーン・ホースJr.』

 

・独立遊撃部隊

 指揮官:ユカ・マイラス大尉?

 旗 艦:小型装甲コルベット『ホワイト・アーク』

 

 

 

 

1.緒戦

 

地球圏に接近するエンジェル・ハイ・ロゥを破壊する為に、リガ・ミリティアが阻止行動として地球連邦軍のムバラク艦隊と共に艦隊戦を仕掛けて発生した会戦。

 

エンジェル・ハイ・ロゥの試験動作が発動して、一刻の猶予も許されなくなったことから、リガ・ミリティアのジン・ジャハナムが、元地球連邦軍のムバラク艦隊で急行します。

艦隊旗艦のラー・カイラム級『ジャンヌ・ダルク』とクラップ級

公式設定によると、地球連邦軍史上最強の宇宙艦隊が、このムバラク艦隊とされています。史上最強ですから史上最強です。

 

旧式の艦船ですが、改装を重ねていますので、建造時とは比較にならない程機能は向上しているそうです。

 

クラップ級はこのシーンで右側から左側にスクロールする数秒の間に、17隻確認できます。これだけでは、ベスパに艦隊戦を仕掛けるにあまりに少なすぎなので、その数倍の数は揃えていると思われます。

 

随分と離れたところで戦端が開かれていますが、そのシーンに、サラミス改級という艦齢70年以上の艦船も見られます。

 

リガ・ミリティアの艦隊が一斉に砲撃を開始します。

 

旗艦『ジャンヌ・ダルク』艦橋。

戦闘ブリッジへの移動をせず、通常ブリッジで宇宙服も着用しないで指揮を執るジン・ジャハナムとムバラク・スターン大将。漢です。

 

ベスパ先鋒の第3艦隊であるクロノクル・アシャーのアドラステア艦隊と交戦状態に入ります。

 

実はこの時点で既に第2艦隊であるラステオ艦隊は壊滅しています。

ウッソの働きによるところが大きく、モビルアーマーの集大成という設定の『ビルケ・ナウ』は出撃直前で撃破されてます。あずなぶる的には活躍を見て見たかったところですが。

 

 

 

2.田代大佐の反乱

エンジェル・ハイ・ロゥに接舷した、田代大佐の戦艦『シュバッテン』の動きを不審に思ったクロノクルが、旗艦『アドラステア』でエンジェル・ハイ・ロゥに戻ることになりました。そして艦隊自体がリガ・ミリティアとの交戦宙域から後退してしまいます。

 

一歩戻るのが遅く、田代大佐は女王マリア・ピュア・アーモニアを誘拐して『シュバッテン』と共にエンジェル・ハイ・ロゥを離れます。

 

内輪揉めの始まりですが、これが無ければ地球圏はベスパに再統一されていた可能性もあるのではないでしょうか。

 

『シュバッテン』はベスパの艦隊から逃げます。

 

逃げる『シュバッテン』に対し、突出して来たリガ・ミリティアの先鋒が追い付きます。その先鋒は、勿論たったの1機で戦局を変えた歴史的モビルスーツ『V2』。

 

そこに立ち塞がるのは、田代大佐の『シュバッテン』から出撃したファラ・グリフォン中佐の『ゲンガオゾ』。

悲報】ワイ、Vガンダムのザンネックの性能がヤバいと言われる理由が未だによく分からない…: 【ガンダムまとめのまとめサイト】ガンダム宇宙世紀アムロとシャア

『ゲンガオゾ』は所謂ガンダムフェイスなのですが、これモビルアーマーでしたか?

キット化したらバカ売れ間違えないと思うのですが、何故かキット化されていません。

 

追撃してきたマーベット・リンガーハットのお腹の中には赤ちゃんがいるのですが、『ゲンガオゾ』のファラ・グリフォン中佐は、赤ちゃんの命を感じて射撃を躊躇します。

 

実はここでファラ・グリフォン中佐の台詞を振り返ってみると・・・

「一つの命の中に、二つの命があるだと!」

つまり、マーベットさんのお腹の中にいた赤ちゃんは、双子であることが示唆されているんです。顔は怖いけど、心根が優しいファラを象徴するようなこの行動がファラの命とりになりました。

 

その隙をウッソの『V2』に狙われてビームサーベルで貫かれてしまいます。

 

戦争の呪縛から逃れることが出来て、これで愛するメッチェの元へ。

 

最期の台詞は、「メッチェ・・・」

 

悲しすぎるファラの最期でした。

 

ベスパには本当に良い方がおられましたが、それをヤってしまったのは天才とは言え子どもです。

この本編の1話分だけでも敵機を撃ち落としまくっており、どっかのYoutuberがウッソの本編上で確認できる撃墜数を数えていましたが、尋常では無い数に上ります。

カイラス・ギリーの射撃回では当然ですが、艦船の爆発光だけで53も確認でき、それぞれに待機中のモビルスーツなどを含ませれば、1艦に10機と仮定した場合でも530機を一瞬で藻屑にしています。

 

当然画面上に出てこない被害もあることでしょうから、もうカウントすることも不可能ですし意味もなくなるほどです。

 

「ファラさんは女であり過ぎました」

子どもが言う言葉ではないじゃないですかキョロキョロ

 

 

 

3.追撃戦

シュバッテンを追いかけるのは、『ジャンヌ・ダルク』の本隊。

旗艦が突出して追撃戦を行うのはどうかと思うのですが・・・てへぺろ

よく見ると、アマルテア級戦艦の横っ腹に突っ込んで行っています。つまり、艦隊戦で一番愚とされるところ。ムバラクさん駄目じゃないですか。

 

この時代の艦船にはビームシールドも展開できるようになっています。

突撃するには良いとは思いますが、戦術の愚策を使用するのは戦場の指揮官としてはやはり感心できないと思いませんか?

 

カリスト級巡洋艦も駆けつけますが、その数だけ見てもやっぱりダメです。しつこいてへぺろ

 

艦隊周囲には、シノーペ級の哨戒艇も数多く配置されていますから、そこから『ゾロアット』も出撃します。

 

ベスパの戦術的展開は正解と考えられます。

 

大破行動不能になったカリスト級のモビルスーツ収容デッキ内でつかの間の休息をするウッソとマーベット。

 

そこに『リーン・ホースJr.』の部隊も追いつきます。

 

公式設定上、アムロが乗った状態のνガンダムと同等性能であるガン・ブラスター。

 

その設定もアムロの時代から60年以上ですから、現代風に言えば太平洋戦争中に、200機以上の米軍機を撃墜した撃墜王岩本徹三が載ったゼロ戦と同じ性能って現代で吹聴するのと同じ感じですよ。

 

流石にそのレベルでは低すぎだと思います。

 

アムロの乗った状態のνガンダムが足下にも及ばない性能と考えるのが妥当でしょう。

 

話は戻ります。

『シュバッテン』は逃げます。

 

そして

ついに味方艦隊に辿り着いて追撃してくるリガ・ミリティアの艦隊の足止めに成功します。

 

このシーン、ガンキャノンがゲルググを両足で蹴とばすシーンのオマージュでしょうか。ゾロアットが両足でガンEGを蹴とばします。

 

こういう一般の兵士たちの何気ない戦闘シーンが本当に多いです。

 

ラー・カイラム級宇宙巡洋艦『ジャンヌ・ダルク』の艦橋。

確か・・・田代大佐の『シュバッテン』を追いかけていた『ジャンヌ・ダルク』。

 

通常の軍服で指揮を執るムバラク大将はどこかレビル将軍に似ている感じがします。

 

でもよく見ると違います。

 

田代大佐の『シュバッテン』を追いかけていたはずの『ジャンヌ・ダルク』ですが・・・

流石に指をくわえて見ている訳にはいかないムッダーマ・ズガン艦隊が、エンジェル・ハイ・ロゥから離れて戦域に出てきます。

 

『ムッダーマ・ズガン』大将のスクイード級戦艦後方からみた戦域。

田代の逃げた先が判るのですが、戦域近くに田代の艦隊が居たという証拠になります。

 

ばちくそやばく強いお方が出てきてしまいます。

 

ムッダーマ・ズガン艦隊の艦載機は、宇宙世紀最高性能量産機である「リグ・シャッコー」。この機体もガンダムフェイス。

 

ここでもウッソの嘘みたいな撃墜ショーが続きます。

やられシーンもこの本編では使いまわしも少なく、スタッフは大変だったと思います。

 

振りかざしたビームサーベルで縦に切りつける『ゾロアット』に対して、それを回避と同時に居合切りで対処するウッソの『V2』。

 

昔板野サーカス?というのが『マクロス』で展開されたのだそうで、それに対抗したものを描こうとした若手の心意気だったそうです。

 

熾烈な対空砲火でベスパのモビルスーツを寄せ付けない『ジャンヌ・ダルク』。

 

早くしないと怖いズガン艦隊が来てしまいます。

 

 

 

 

3.シュバッテン艦隊の最期

猛烈な艦砲射撃で田代のシュバッテン艦隊を攻撃するリガ・ミリティアとムバラク艦隊。


「僕の前に出て来なければ・・・」と怖い台詞を吐くウッソ。

 

このままではマズイと焦る田代大佐。

 

シュバッテンの艦橋に姿を現す『V2』。

逃げ出すブリッジクルー。

 

とっさに女王を人質にせざるを得ませんが、人質になる❓

マリアは元娼婦だったそうで、女王に祭り上げられた、という設定です。だから色っぽいのは仕方ありません。

 

結局こうなってしまい・・・

 

正気を失っている田代大佐。

女王に至近距離で4発も撃ってます。

間違えなく即死です。

 

「女王の代わりはいくらでもいますが、シャクティのお母さんはあなたにしかできません・・・」の直後に目の前で女王の死を目にしてしまうウッソ。

 

 

ビームサーベルでブリッジを貫き、

ピンポイントで田代は焼かれます。

 

女王を人質にして、これから何かをしようとしたのですが、本編では語られぬまま田代は亡くなってしまいました。

 

仕方なくも・・・

 

シュバッテンの艦橋を照準に合わせ

 

 

撃ち抜きます。

 

 

勢いに乗ったリーンホースの部隊は、シュラク隊を中心に旗艦を失ったシュバッテン艦隊の残存艦艇を撃沈していきます。

 

クロノクルも戦艦『アドラステア』で艦隊に戻った時には既に『シュバッテン艦隊』は殲滅された後でした。

 

第2段は、地球連邦軍艦隊がムッダーマ・ズガン艦隊によって全滅させられる迄をレビューしてみたいと思います。

 

続きの機会があれば・・・

 

 

それでは皆さま、お休みなさい😴💤ぐぅぐぅ