漢気❗️オレグフ祭り2020 -振り返り- | Model world

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素晴らしい模型の世界に魅せられました。

さて、今年も年末がやってきました。

今年は人生2人目の受験生を抱え、後半は自粛モードでしたが、あと少しの辛抱です。

 

また年末のアレがやって来ますね。

(ウヒヒヒヒヒヒヒ・・・他人事)

 

昨年の今頃は、ヒーヒー言いながら旧HGUCのグフを作っていました。

B-29Aも完成させることが出来ましたので、少し昨年を振り返ってみたいと思います。

 

私が再現したのは、宇宙世紀0169年の自由欧州同盟軍が使用した、旧ジオン軍のグフをリファインしたグフ・リファインです。

ですから、光学センサーのみモノアイではなく、木星仕様の猫目になります。

その他基本仕様はグフと変わりません。

 

この時代、技術的頂点に達したモビルスーツの製造と、維持は、既にロストテクノロジーとなりつつあり、宇宙世紀0169年と言っても、宇宙世紀100年程度にまで技術レベルは低下しました。

 

技術退行時代の始まりです。

 

敵は、末期の地球連邦軍。

地球連邦滅亡までのアナザーストーリーの第1段ウインク

 

 

美しい造形で、ほれぼれします。ほとんど頭部は弄ってませんが、これです。

新キットのグフは正直好きになれません。

 

モノアイは、木星仕様で大型。一応猫目が入っているのですが、見えないですね。レジンでレンズ内部も拘っているのですが。

ザンスカール、即ち、サナリィ譲りの技術です。

 

肩のスパイクは、物理的なものにして、出力を抑えています(本当は、格闘戦時にビームスパイクとしたかった❕)。

 

股間のフックは、アッシマーや、ハンブラBに載った時に、ワイヤーで固定する時に使います。

 

アッシマーやハンブラBに載った時にワイヤーで固定するフックは、脹脛にも着いてます。

 

アッシマーはキットがありますが、ハンブラBを作って、このグフを載せてみたい野望はあります。

 

自由欧州同盟軍のエンブレムが着いています。

自由欧州同盟は、滅亡したリガ・ミリティアの一派です。

 

このグフRも、地球連邦軍との激戦で、ボロボロになるまで酷使されている、という設定。

この時代、自由欧州同盟軍ではビームシールドなどの装備運用はもっての外で、ビーム兵器自体の製造、維持すらできなくなってきており、徐々に実態弾兵器が主流になってます。

 

このリファイングフも、ドムが使用していたジャイアントバズーカを長砲身にして、発射初速をアップさせており、1年戦争当時よりは命中精度と破壊力を増しています。

 

スコープは、木星仕様です。

でも猫目にはしていません。

 

そして手抜きの後方です。

アップにして見てはいけません。デカールを探してもいけません。

 

バズーカの色が、プライマー塗装をイメージしているのですが、写真では伝わりません。

とても残念です。

煽りで1枚。

 

私にとって、初めて作ったグフとなりました。

なかなか恰好良いので、お気に入りです。

 

いつの日かまた作ってみたいです。

 

 

そして、作品コンセプトのサイドストーリー。

 

 

【サイド・ストーリー】

第1話.ハイネセンの攻防

 

宇宙世紀0169年10月1日。

ここは自由欧州同盟の首都ハイネセン(現地球の中央ヨーロッパ付近)。

 

聞こえる銃声が激しくなってきた。

 

戦闘が近付いてきているのだろう。

 

首都ハイネセンは、地球連邦軍に幾重にも包囲され、蟻の這い出る隙間もないくらいである。

地球連邦軍による降伏勧告期限を過ぎた今日、連邦軍の総攻撃が始まっていた。

 

蒸せるような暑さは、廃墟のビル群に巻き起こる風のために、幾分か涼しい。

 

私の名前はスージー・リレーン。

 

 

今日は私の誕生日だ。

24歳になった。

 

本当であれば私はお年頃の女性。

 

でも、今は待機中のモビルスーツ、ドライセンリファインのコクピットに座っている。

 

「誕生日に死ぬことになるなんて、正直思ってもみなかった。」

 

暮らしていたカサレリアは空襲で瓦礫野谷と化し、都市と言う都市は廃墟となった。

どうせ、生き延びても希望なんか無い。

 

自由欧州同盟軍に志願して早1年。もう十分戦った。

もう疲れた。

 

3方向から侵攻する連邦軍の圧倒的な戦力に対抗するべく術はもう無い。

 

「ドドドド❕ バァーン」

大きな地響きが伝わったとほぼ同時に大きな音が耳を劈く。

 

急に近くで大きな爆発が起こったのだ。

 

 

 

「スージー!出てくれ。部隊は南方へ下がる!それまで時間稼ぎを頼むぞ!」

 

地上で仲間のカレル・マサリクが叫ぶ。

彼はザンスカール戦争で共に戦って以来の仲間だ。

 

スージーのドライセンが、部隊から離れるようにバーニア全開で廃墟となっている高架を飛び越えていく。

 

あの戦争でサイド2ザンスカールに対抗する神聖軍事同盟リガ・ミリティアは滅亡したが、空の彼方のサイド2には、今でもザンスカールは存在する。

 

あの戦争だって何だったのだ。意味の無い殺し合いをしただけじゃないか。

 

ふ、とそんな過去が思い出された。

 

私が操縦するドライセンは、自由欧州同盟軍にとっては貴重なモビルスーツだ。

この近辺では私の1機だけが配備されている。

 

私の座るドライセンのコクピットモニター前方には、モビルスーツを認識するサインが複数出現する。

 

 

「行くよ、ドライセン!」

 

 

スージーはスロットルを全開にしてドライセンを発進させる。

 

「ジェムズガンが6機!」

両翼から回り込んでジェムズガンが迫る。

 

激しい撃ち合いが始まった。

 

だが、流石に老トロ機でジェムズガン6機は無理。

私のドライセンは被弾し、機体は仰向けに倒れた。

 

 

ハイエナのように群がり来るジェムズガンは、私の機体が爆発しないようビームサーベルを抜いて振りかざしてくる。

不思議と恐怖は感じなかった。

「皆のところに行くのか。オデロ・・」

 

私は、昔兄と慕っていて戦死したオデロを思い出していた。

 

そして、静かに目を閉じて、死を受け入れた。

 

その時、目を閉じていても判る閃光と共に爆発が起こった。目の前に迫ったジェムズガン2機が何者かに撃破された。

 

倒れた私のドライセンの前に、小さな黒いモビルスーツが立ちはだかっている。

「スージー、脱出しろ❗️」

 

「か、カルルマン❗️」

私は動かなくなったドライセンを放棄し、直ぐ機体の外へ脱出して廃墟の陰に隠れた。

 

私より年下で、古い仲間であるカルルマンの駆るモビルスーツ、黒いヴィクトリーは、あっという間に残りのジェムズガンを全て撃墜した。

彼、カルルマンは我が軍でニュータイプだと噂されている。

操縦技術が優れているのか、それとも載っている機体の性能なのか定かではない。

 

一つ言えるのは、カルルマンの撃墜数は群を抜いている、ということだ。

そんなカルルマンが、救援に入ってくれたのだった。

 

首都中心部から駆けつけてくれた。

こんなに嬉しいことはない。

 

ハイネセンの攻防戦初日の戦闘は、未だ散発的な銃声が各地で響いているものの、ほぼ終了していた。自由欧州同盟軍が、何とか地球連軍の侵攻を防いだ、という感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

首都攻防が始まって3日が過ぎていた。

戦闘は膠着状態に陥っていた。

 

雨が降り続いている。

簡易テントの中は暑苦しい。

私達奇跡の部隊は、地球連邦軍の繰り出す新手をことごとく撃破、壊滅に追い込んできた。尤もカルルマンのヴィクトリーに拠るところが大きいのは言うまでもない。

 

しかし、そろそろ弾薬も尽きかけてきている。

 

「偶然もここまで続けばマシか。」

気力は既に尽き、ただボーッとして無意味な時間が過ぎていく。

 

 

しかし、ハイネセンのスージー達の上空に、大型キャリアーが近付いてきていた。

 

 

でも私には、雨音に紛れて聞こえていなかった。

 

 

恐ろしい黒い悪魔がくることなど、この時に想像できないほど、疲弊していたのだった。

 

 

 

第2話 帰還

 

ついに連邦軍のニュータープ部隊が急襲してきた。

スージーにはそんな直感があった。

 

ただ不思議と恐怖は無かった。

 

ここまで十分頑張ってきた。

ここを突破されれば、首都ハイネセンは陥落するだろう。

 

ビルの残骸に身を隠し、上空を見上げると、雨の中何かが降下してくる。

 

モビルスーツだ。

 

 

対モビルスーツ用携帯ロケットランチャーを構えるスコープ越しにそれが見えてきた。

上空まで運ばれ、そこから自由落下してくる黒い大型モビルスーツは、随所から黄色に発酵を始め、私達が折角新たに集結させたドライセンにビームライフルの照準を合わせた。

 

地球連邦軍は、現状を打破するために、その昔禁忌のモビルスーツと呼ばれたユニコーンガンダム2号機バンシーを復活させ、前線に投入してきた。

 

と言っても既に70年前の古い機体。

余裕は当の連邦軍にも既に無かったのだ。

 

 

 

私たちのドライセンは、動く余裕すら与えられることなく被弾し、爆発に包まれる。

最古フレームの青色の発酵色から、乗っているパイロットのニュータイプ能力は言うまでもない。

 

その時、黒いヴィクトリーが私たちの前に立ちはだかった。

カルルマンのヴィクトリーだった。

だが、ビームライフルのエネルギーは殆ど無いはずだ。

 

「丸腰なんて無理よカルルマン❕ 逃げて❗️」

 

私は、届くこともないありったけの力を振り絞った声で、カルルマンのヴィクトリーに叫んだ。

 

最古フレームが水色に輝く異様な機体は、カルルマンのヴィクトリーのビームライフルをはね除けた。

 

エネルギー残存量が殆どなかったのだ。

 

 

 

 

「くっ、エネルギーさえあれば、いくら最古フレームの機体だろうとも。」

 

カルルマンは唇を噛みしめた。

残った武器の無いヴィクトリーに対し、青く発酵する黒い機体バンシーが、ゆっくりと近づいてくる。

 

絶体絶命、もはやここまで。

 

「ここまでか。」

 

カルルマンに、この現状から抜け出すことのできるアイデアは無かった。

 

 

 

 

だが、次の瞬間、バンシィは大きな衝撃と共に機体を大きく逸らせ、発酵していた最古フレームの色が、水色から緑、そして黄色へと変わり、輝きを失ってグレーになって、行動を停止した。

 

ユニコーン・ガンダム・バンシィのニュータイプ パイロットは即死だった。

あまりの突然の出来事にびっくりした私。

何が起きたのか理解するにそう時間はかからなかった。

 

大きな音と共に、ユニコーンガンダム2号機バンシィが前のめりに崩れ斃れると、その機体のコクピット付近を貫いていた物理的なサーベルを抜いたモビルスーツが後ろから姿を現し、右脚でバンシィを踏みつけた。

 

MSR-07B『グフ』レストア。

「あんな機体で?最古フレームの神コーンとニュータイプを?」

 

スージーがそう思うのと同時に、何か無性に懐かしく、スペシャルな想いがした。

 

1年戦争時のグフ。

極々初期のモビルスーツだ。

 

オリジナルであれば製造から少なくとも90年以上は経過しているはずだ。

 

いくらリファインされているからとは言え、第1世代モビルスーツで、最古フレームの神コーンガンダムとニュータイプを倒すことができそうな搭乗員は、心当たりが限定される。

 

「まさか・・・・」

 

 

 

 

カルルマンもヴィクトリーのコクピットをエジェクトして、キャノピーを開けてグフのパイロットが誰であるかを自分の目でみようとしている。

 

 

 

でも私にはグフのパイロットが誰であるかもう解っていた。

 

グフのコクピットが開き、パイロットが顔を覗かせた。

 

 

 

 

 

「やぁ、スージー、久しぶり!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、ビクトリー越しに叫んだ。

 

 

「ウッソ!、  ウッソ・エヴィン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私にとって、彼とは10年ぶりの再会であった。

 

この宇宙世紀の時代、比類ない傑出したパイロット能力を示したウッソ・エヴィン。

あのザン・ネックを撃破したパイロットだ。

 

スージー達の目の前に、宇宙世紀唯一無二の撃墜王が戦場に戻ってきた。

 

ウッソの帰還は、地球連邦軍にとって、悪夢の始まりであった。

 

 

 

地球連邦軍は、宇宙だけでなく、地上でも覇権を失い、群雄割拠する勢力を鎮圧することが出来ないどころか、徐々に支配地域や、支配コロニーを失い、弱体化していく。

 

(つづく)

 

 

 

おまけ:

 

この人たちの登場はあるのでしょうか・・・・・・

 

歳を増した宇宙世紀3大悪女。

 

性徴したシャクティ・カリン

 

 

皆様、年末もがんばりましょう