多極世界の土台を築く中国とイランとロシア
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2022年末に在ウィーン国際機関常駐ロシア代表ミハイル・ウリヤノフが中国とイランとロシアによる国際外交の新たな三国間関係の創造を指摘した後、この政治構成に特別な注意が払われた。
この状況に対する関心が12月にウィーンで開催された「相互利益の問題に関する」中国、イランとロシアの生産的な三国間協議後、一層増加した。
原則的に、自分の「規則」を押しつけて覇権と世界支配を強化するワシントンの試みからから遠ざかる必要性を世界が既に悟り、諸国は現在積極的に多極世界に移行しつつあるので、この統合過程は非常に論理的で不可逆的だ。
加えてモスクワと北京とテヘランは、独立国家に対し違法な制裁を通して世界を支配するアメリカ覇権への抵抗から始まり、アフガニスタンで秩序を復活させる必要性に終わる大半の問題に関しお互い緊密な関係を長年維持している。
さらにこの協力は言葉だけでなく行動でも示される。
そして多くの国が多国間協力を支持するのでこの形の協力は容易に広がる。
50億人以上の人々(世界住民の70%以上)がユーラシア大陸に暮らしており、そのうち約10億人がアジアにいる。
そのため人類の未来が主としてユーラシアの状況に依存するのは非常に明らかで、それがイラン、ロシアと中国がなぜ巨大な大陸の共同開発のため団結すると決めたかの説明だ。
近年ユーラシアで実行されている大規模プロジェクトが中国とロシアとイランの積極的参加をはっきり示している。
特にシルクロード経路、西東輸送回廊と南北輸送回廊創造、ユーラシア経済開発のための商品輸送と基幹インフラの拡大。
欧米がロシアとイランの以前からよく知られた西部通商路を切断しようとした後、ユーラシアにおけるこれら輸送陸路の開発は特に重要だ。
NATO支配外の新たなユーラシア通商路を作る必要性が明白になった。
これらプロジェクトの独自性は彼らにとっての互恵、関係各国が宣言した大きな関心、プロジェクト参加者が所有する必要資源の有効性にある。
だからここ数年これら回廊は実際中央アジアにとって本当に緊密な世界生産と貿易システムへの統合の「最後の希望」プロジェクトなのだ。
完全に長期「国際制裁」を味わっているイランは遅かれ早かれ海上貿易は発展した海軍が必要なのでユーラシアには輸送陸路が必要なことを最初に悟った国の一つだった。
そして中国にとって「欧米パートナー」による海路に対する脅威が主に近年本物になったとすればイランは何十年もこの状態で暮らしていたのだ。
そのためこれら輸送路の発達は犯罪的なキーウ政権を非ナチ化するモスクワの特別軍事作戦によって引き起こされたアメリカと西洋の攻撃的政策と欧米のヒステリーを背景にした脅迫に対するロシアとイランと中国の直接の反応なのだ。
だが外圧を及ぼし違法制裁政策を推進するワシントンとその西洋同盟諸国による試みは三国間協力を妨げない。
それどころか、それは三国間関係を強化し、相互に有益な協力構築に貢献する。
これはこの三国間貿易の成長ではっきり確認される。
ロシア・イラン間貿易総取引高は、ほとんど50億ドルに達し、2022年の終わりまでに20%以上増加した。
三国の企業には利益がある商品と生産地があり彼らは物流と支払いと決済インフラに磨きをかけている。
貿易や、経済的、政治的統合に加えて、ロシアと中国とイランはユーラシア、特に中東とペルシャ湾岸の問題を抱えた地域で平和強化の努力をしている。
コーカサス、アフガニスタン、パキスタンと中央アジアで紛争の出現を阻止し、テロを絶滅することが強調されているに。
ユーラシアの人口や人口増や経済成長を考慮すれば数年のうちに世界経済がここを中心に積極的に発展するのは極めて明らかだ。
作られつつある陸路と海路は生産のみならず貿易と消費のリーダーとしてのユーラシアの確立に寄与するだろう。
中国とロシアとイランは三国間協力の成功している進展のほかにグローバル協力の過程を促進するために必要な努力をしており、今日特にユーラシア外の適切な当事者が彼らのプロジェクトに参加する機会を提供している。
この連合は多極世界の基盤で、この過程を阻止するワシントンの試みにもかかわらず西欧は必然的に参加を強いられるだろう。
「タカ派」のアメリカ政治家だけでなく軍代表も公然と中国とイランとロシア間の協力の発展に関する懸念を表明している。
それで2月10日、国際防衛問題担当アメリカ国防次官補セレステ・ウォランダーは、中東諸国のこれに反撃すべきだと直接述べた。
2月13日メリカ空軍・宇宙軍協会での講演で、中央空軍(AFCENT)司令官アレクサス・G・グリンケウィッチ中将も中国とロシアとイラン間軍事協力の強化ついての「懸念」を明言し、シリア、そして中東全般で、より大きな「当事諸国の結合」を見るというアメリカの懸念を強調した。
だがモスクワとテヘランと北京間の和睦を止め国際外交でこの新三国関係に対する世界中の感謝表明を制限しようとするワシントンの試みは完全に徒労だ。
これは公然とロシア憎悪で親米のポーランド当局でさえ大半のEU加盟国と異なり、最近駐テヘラン大使マチェイ・ファルコウスキーをイスラム革命44周年記念祝典でイランのエブラーヒーム・ライースィー大統領による公式歓迎会に行かせた事実によっても確認される。
ポーランド大使がお辞儀しライースィの手を握り、公式式典でイランのライースィ大統領とホセイン・アミール・アブドラヒアン外務大臣の背後に座る写真をイラン・メディアは公表した。
ここ数ヶ月の出来事でも分かるように単極世界の存在は終わっている。
それはイラン、ロシアと中国間の協力が着実に発達し益々強くなっている多極世界に置き換えられつつある。
この鮮やかな確認は中国主席習近平の招待によるイランのエブラーヒーム・ライースィー大統領と大イラン代表団の公式中国訪問だ。
「リスクもどき」に大政翼賛会状態にあるテレビ朝日と日本経済新聞
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