比ドゥテルテ大統領、ますます意気軒高です。
対テロ支援を名目として南部ミンダナオ島に巡回駐留する米軍部隊について、状況をさらに不安定化させるとして「出て行かなくてはならない」と述べた。
政権が進める麻薬対策への米国の批判を
「彼らは偽善者だ。フィリピンには300万人以上の麻薬依存者がおり、深刻な問題と分かっているはずだ」
と改めて非難。
「彼らはサダム・フセイン(元イラク大統領)を殺害したが、イラクは今どうなっているんだ」
どこの国でも麻薬ビジネスの背後には米国1%の影がある。
米軍がいるから、麻薬が運び込まれ蔓延る。
「対テロ」を名目に米軍を送り込むが、その実、テロリストを養成しテロを実行させているのは、米国1%である。
↓「再び植民地にされるフィリピン 2002年4月27日 田中宇」より抜粋。
911後、米軍はフィリピン軍に協力するかたちで、フィリピン南部でイスラム原理主義組織「アブ・サヤフ」の掃討作戦を大々的に始めたが、彼らは総勢力が100人程度しかおらず、外国の軍隊である米軍が出ていって戦うような巨大な相手ではない。
フィリピンの政府と軍隊がきちんと対応すれば壊滅させられるような相手だ。
アメリカは、アブ・サヤフという総勢50-100人程度しかいない「テロ組織」との戦いをなるべく長引かせようとするだろう。
この戦いが終わったら、米軍はフィリピンに米軍を置き続けることができなくなるからだ。
フィリピンでは2000年5月、上院議長が「アブ・サヤフを訓練したのはCIAだ」と指摘して注目されている。
目下の敵、中国と対峙するため、どうしても米軍を比に置いておきたい米国1%。
南シナ海の軍事衝突を煽るためには、100人しかいないイスラム過激派、アブ・サヤフの掃討にてこずらなければならない。
よって、アブサヤフ一掃作戦を偽装しながら、実は、アブサヤフを支援してきたのですね。
アブサヤフがいるからこそ、米軍の駐留の名目が建つのです。
「南部から米軍出て行け」=比大統領、また批判
:時事ドットコム
フィリピンのドゥテルテ大統領は12日、マニラのマラカニアン宮殿で演説し、対テロ支援を名目として南部ミンダナオ島に巡回駐留する米軍部隊について、状況をさらに不安定化させるとして「出て行かなくてはならない」と述べた。
ミンダナオ島には2002年から米軍が巡回駐留している。
両国はアキノ前政権下の14年に新軍事協定を結び、フィリピン軍基地への米軍の事実上の再駐留が決定。
ドゥテルテ大統領も協定を維持する方針は示しているが、今回の発言は南シナ海防衛の一環となる再駐留の動きにも水を差すことになりそうだ。
ドゥテルテ大統領は演説で、政権が進める麻薬対策への米国の批判を「彼らは偽善者だ。フィリピンには300万人以上の麻薬依存者がおり、深刻な問題と分かっているはずだ」と改めて非難。
米国の中東政策にも注文を付け、「彼らはサダム・フセイン(元イラク大統領)を殺害したが、イラクは今どうなっているんだ」と述べた。