【パナマ文書】 富裕層は課税のがれ 官僚は言いのがれ
http://tanakaryusaku.jp/2016/05/00013599
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山井議員は「リストの調査をするのか、しないのか」と国税庁に迫った。=10日、衆院第4控室 撮影:筆者=
世界の富裕層の課税のがれの実態を明らかにしたパナマ文書。
ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)が詳細を公表したことを受け、民進党はきょう午後、財務省や国税庁などからヒアリングした。
まず民進党側が当局の対応について説明を求めた。
財務省主税局の答弁はまるで優等生が作文を読んでいるようだった。
「G20中央銀行総裁会議で、しっかり議論するムードが形成された」。
国税庁も符節を合わせた。
「国際的な枠組みを活かして(課税に)動いている・・・(日本の法人、個人の)固有名詞が出てきているので言いにくい」。
金融庁、警察庁も出席したが、官僚たちは呪文のように「国際的枠組み」というフレーズを繰り返した。
財務省出身で官僚の手の内を知る玉木雄一郎議員が切り返した。
「国際的な枠組みが正しく機能していれば、パナマ文書に膨大な数の個人、法人は出てこなかった。
課税当局の連携がしっかりしていれば何ら心配することはないのだが、そもそもパナマという国は国際的な枠組みに入っているのか?
パナマ文書に対する(官僚の)皆さんの認識をうかがいたい」。
財務官僚は空念仏のように「国際的な枠組み」を説明した。=10日、衆院第4控室 撮影:筆者=
財務省主税局の答えは、人を食ったようだった。
「投資信託をした人が脱税をしたということにはならない。パナマを非難するのではなく国際的な枠組みのなかで議論してゆく」。
財務官僚はパナマに批判が集中することを避けたがっていた。
その様子が ありあり だった。
一方で問題が大きくなった際のことを考えたのだろう。
「これから国際的な枠組みで対応してゆこうという時にパナマ文書が出てきた」
と言い逃れをした。
業を煮やした山井和則議員がパナマ文書のリストをかざしながら追及した。
「日本の会社や個人の名前がこれだけ入ったリストが明らかになった。調査をしますと言わないと国民は納得しないのではないか?」
国税庁は「固有名詞が出てきているので『調査する』とは言えない」と苦しい言い訳に終始した。
課税のがれのリストに固有名詞が上がっていれば、それを調査し、必要とあらば課税するのが当局の仕事のはずだ。
官僚たちの口調は明らかに「私たちは追及しませんよ」と言っていた。
~終わり~
【パナマ文書】政府とマスコミは早くも幕引きムード
http://tanakaryusaku.jp/2016/05/00013607
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ヒマなマスコミ。政府からのヒアリングの最中なのに居眠りをする記者も(正面2人)。=11日、衆院第4控室 撮影:筆者=
パナマ文書の詳細が公表されて2日目。
民進党は昨日(10日)に続き今日も国税庁などからヒアリングを行った。
会場の衆院第4控室に詰めかけたマスコミ記者の数は昨日の半分だ。
テレビカメラも一台だけ。
万が一、トンデモない事実が飛び出した時に備えているに過ぎなかった。
“マスコミ界のリーダー” 読売新聞はパナマ文書問題を報じているが、企業名にモザイクが入っていた(10日夕刊)。
テレビ局のニュース映像も同様にモザイクがかかっている。
御用コメンテーターの後藤謙次氏は報道ステーション(テレビ朝日・10日夜放送)で「G20で対応が協議されるでしょう」と上手に争点を はぐらかし た。
今日発売の週刊新潮も掲載企業・個人の言い分を載せた。追及するというよりは、むしろ名前が出て迷惑というケースばかりを取り上げている。
スポンサー様のご機嫌を損ねたくないマスコミは、問題の真相に触れないのだ。
読売新聞、10日夕刊。ネットで公表しているのに、なぜモザイクを掛けるのか?ネットを見ない層に覚醒されては困るからだ。=撮影:筆者=
それでも民進党議員は真相を解明すべく政府に迫った―
宮崎岳志議員:
国際的に市民から不満が出ている状況にある。
対策チームを立ち上げてリストの一件一件が正当なのか調べるべきだ。
皆さんには調査権限があるわけだから。
やるつもりがあるんですか、ないんですか?
国税庁は「資料を活用する」と繰り返した。
柚木道義議員:
そんな対応していたら当局は国民の理解が得られないだけでなく、課税の正当性自体、疑いの目で見られるようになる。
みんな正直者がバカを見るみたいになってしまう。
ちゃんと調べるべき。
(民進党として国に調査チームを)正式に要請する。
山井和則議員:
今回は従来の延長線上ではない。
世界の一大事が起こっている。
今や世界をゆるがす大問題だから、政府として「調査します」と言うべきだ。
民進党の議員たちが厳しく迫っても暖簾に腕押しだった。
官僚たちは顔色ひとつ変えない。
取材陣も全くといってよいほど緊張感がなかった。
マスコミと政府は早くも幕引きムードに入ったようだ。
官邸、財界、メディア各社の間でしっかり打ち合わせができているのだろう。
~終わり~
パナマ文書の企業・個人は『脱税者ではない』とのキャンペーンご苦労さまです、裏社会さん。
木村太郎さん、臭いお芝居、お疲れ様です。
讀賣裏社会新聞さんは、何と日本企業名をモザイク処理。
批難ごうごうですが。
パナマ文書の問題は名前は載っているけど節税はしていないという形で幕引きをするような感じですね。
周りの人間もこのニュースが大きな問題だと認識していない人ばかりです。
結局はニュースや新聞で大騒ぎしなければ問題ではないと認識するようです。
まったく困ったもんです。
【読売新聞が「パナマ文書」日本企業をすべて匿名、モザイクに! 大企業に媚びる御用体質にネットでも非難殺到(LITERA)】