サリンを撒いてサリンを撒かれたと言う反体制派 1-2 | きなこのブログ

きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

日本を明るい未来へ…

それでは、この「2013年のシリア・サリン・ガス事件」の全体像を、新聞記事の集合体、集積体(しゅうせきたい)を使って証明してゆきます。

日本のニュース番組で一瞬だけ紹介された「サリンガスは反体制側が使った」という国連調査官(カーラ・デルポンテ)の発言

(転載貼り付け始め)

◯「 化学兵器使用「強力な証拠」=シリアのアサド政権がサリン 」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013051100059&g=int
2013年5月11日  ワシントン、時事通信 
ケリー米国務長官は10日、シリアの アサド政権が化学兵器の サリン を 使用した「強力な証拠がある」と述べた。インターネットを使用した一般市民らとのやりとり の場で発言した。オバマ政権は化学 兵器の使用が確認された場合、 ...

◯「アサド政権が「サリン使用」 イスラエル軍情報部幹部」
2013年4月23日 - MSN産経ニュース 
イスラエル軍情報部の幹部は23日、安全保障に関する会合で、内戦が続くシリアのアサド 政権側が反体制派に対し「化学物質を使用した。恐らく サリン だ」と述べた。詳細 は不…

◯ 「米、裏付けに期限設けず  シリア・アサド政権のサリン使用疑惑 」 -
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130430/crm13043007350001-n1.htm
2013年4月30日  ワシントン 共同通信
カーニー米大統領報道官は26日の記者会見で、シリアの アサド 政権側が化学兵器の サリン を使用した可能性があることについて、その裏付け作業には 期限を設定
せず…

◯「 サリンを使ったのはアサドか反体制派か  」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/05/post-2917.php
2013年5月7日  ニューズウィーク日本語版
・・・だが、 アサド 政権の暴走だと決めつけるのは早計だ。 シリア問題に関する国連調査委員会のカルラ・デル・ポンテ調査官は5月5日、 サリン を使用したのは反体制 派だった可能性が高
いことを、スイスのラジオ局のインタビューで明かし た。・・・

◯ 「米パネッタ国防長官「重大な結果をもたらす」
http://unkar.org/r/liveplus/1354879007
パネッタ国防長官「重大な結果をもたらす」 アサド 政権が サリン 使用なら武力行使も視野に入れる。・・・
 
◯「 仏政府「アサド政権がサリンを使用」 」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130605/k10015078091000.html
フランス政府は、内戦が続くシリアで採取されたサンプルを分析した結果、 アサド政権が国際法で禁止されている化学兵器の サリン を使用したことは明らかだと結論づけ、・・・

◯「 サリンを使ったのはアサドか反体制派か 」
Syrian Rebels Used Sarin Gas

(副島隆彦注記。 バカ。この英文タイトル自身が、見出しで、Syrian Rebels Used Sarin Gas シリアの反体制派が、サリンガスを使った」とはっきり書いているじゃないか。なんで、お前たちは、CIAの手先だからと言って、こんなわざとらしい誤訳を、わざとやるのだ。ニューズウイーク誌日本語版は、かわいそうな人たちだ。きっと、「見出し付けは、編集長が勝手にやるんだよ」 と、現場の日本人編集者と記者たちは、言い訳するだろう。それぐらいは、私、副島隆彦だって分かる。
副島隆彦注記終わり)

2013年5月7日(火)  ニューズウイーク誌 日本版
シリア内戦で猛毒ガスを使用したののはアサド政権ではなかった可能性が浮上

アサド政権と反体制派の攻防が続くシリア内戦で、政府軍が反政府軍に対して猛毒ガスのサリンを使用した疑いがある──。イギリスやフランス、イスラエル、アメ リカは先月、相次いでそう警告した。

だが、アサド政権の暴走だと決めつけるのは早計だ。

シリア問題に関する国連調査委員会のカルラ・デル・ポンテ調査官は5月5日、サリンを使用したのは反体制派だった可能性が高いことを、スイスのラジオ局のインタビューで明かした。

「さらに調査を続け、検証・確認を重ねる必要があるが、現時点で得た情報によれば、サリンガスを使用したのは反体制派だ

反体制派への武器供与を検討している米政府は、デル・ポンテの発言について「非常に疑わしい」と反論し、アサド政権によるサリン使用の可能性を示唆。

デル・ポンテも調査は始まったばかりで、今後アサド政権側のサリン使用を示す証拠が見つかる可能性もあるとも指摘している。

調査委員会は6月に、国連人権委員会に報告書を提出する予定だ。

サリンは1930年代にナチスによって開発された、強い殺傷能力をもつ神経ガス。

無色無臭の液体で、吸い込んだり肌に触れれば、ごく微量でも死に至る恐れがある。

イラクのフセイン政権は88年、イラク北部のクルド人地区ハラブジャをサリンなどの毒ガスで攻撃し、5000人を殺害した。

日本でも94?95年にオウム真理教によるサリンテロ事件が発生した。

オバマ政権は、シリア政府による化学兵器の使用が確認されれば、軍事介入に踏み切る可能性もあると示唆してきた。

サリンを使用したのは誰か。その答えによって、シリアの運命は大きく変わる。

(副島隆彦注記。以下の記事を載せた、International Business Times というサイトは正しい。優れている。)

◯「 シリアで化学兵器サリンを使用か 人体への影響は? 内戦の続くシリアの反政 府勢力がサリンを使用しているという情報を、国連が調査している 」
2013年5月8日 International Business Times
記者: ROXANNE PALMER   翻訳者: 加藤仁美

フランス通信(AFP)によると、国連人権理事会が設置したシリア問題を担当する国連人権委員会のカーラ・デルポンテ調査官(Carla Del Ponte)は5・u椏冝A「シリア反体制派武装勢力がアサド政権側 との戦闘で化学兵器のサリンを使用した可能性が高い」とスイスのラジオ局のインタビューで語った。 

2012年以降、化学兵器の使用がシリアで疑われてきた。

米諜報機関は、これまでアサド大統領側の部隊による化学兵器使用を指摘してきた。

一方で政権側は、反体制派がサリンを使用していると主張していた。

今回の情報が事実とすれば、国際社会による反体制派支援にブレーキがかかる可能性もある。

ロイター通信によると、デルポンテ調査官はインタビューで、医療関係者らの証言などから反体制派によるサリン使用「確実な証拠は出ていないものの、非常に強い疑いがある」と述べたという。

2010年末から12年にかけて、北アフリカ、中東アラブ諸国で一連の民主化要求運動が起こった。

いわゆるアラブの春と呼ばれるものだ。

デルポンテ調査官は、調査団が2011年のアラブの春の抗議活動中に反抗勢力による神経剤を浴びた被害者と医師に対して、シリアに隣接する国で聞き取りを行ったと説明した。

サリンは、口、鼻、皮膚から吸収され、シアン等の500倍の有毒性があるとされる。

無味無臭の物質で、殺虫剤と同様のメカニズムにより神経系を攻撃する。

サリンは1902年には既に作られていた。

4名のドイツ人化学者が合成に成功し、4名の名前からサリン(SARIN)と名づけられた。

シュラーダー氏(Schrader)=S、アンブロス氏(Ambros)=A、ルドリガー氏(Rudriger)=R、ファン・デア・リンデ氏(Van derLINde)=INである。

作る途中の段階で猛烈な毒性を持つ中間物質が生成され、廃棄物にも猛毒性がある。

その毒性に最初に注目したのはドイツ軍だった。

第二次世界大戦中に量産し、ナチスは敗戦までに7,000トン以上のサリンを貯蔵していたとされる。

1950年代にNATO(北大西洋条約機構)はサリンを標準的な化学兵器に採用した。

そしてソビエト連邦と米国は、軍用にサリンを生産した。

戦争時における化学兵器の使用禁止は、1925年のジュネーブ議定書で謳われている。

しかし開発・生産・貯蔵といった行為は禁止項目にはなかった。

第二次世界大戦後の米ソの冷戦の激化にともない、大量の化学兵器が両国によって開発・生産・貯蔵される状態が続いた。

◯「 シリアのアサド政権、サリン使用なら国際法上の一線越える=米大統・u棊フ  」

(副島隆彦注記。この記事のオバマの発言は、オバマが、4月にダマスカス近郊でサリンを撒いたのは、反体制派の方だと、真実を知ったからだ。だから、オバマは、最終的に、この9月に、シリアへの軍事介入をしないと決断し、米軍の投入をしなかった。オバマの正しい判断だった。副島隆彦注記終わり 
 
2013年4月26日 ワシントン、 ロイター オバマ米大統領は26日、シリアのアサド政権がサリンとみられる化学兵器を使用した可能性があるとの分析結果が報告されたことについて、「 国際基準、および国際法上の一線を越えるもの」とし、これにより今後の展開が大きく変化する可能性があるとの見方を示した。

オバマ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「大量破壊兵器を一般市民に対して使用することは、国際基準、および国際法上の一線を越えるものだ」と懸念を表明。

その上で「これにより今後の展開は大きく変わる」とし、「組織的に化学兵器などを一般市民に対して使用することは容認できないと誰も認識していると思う」と述べた。

◯「 国連調査官「シリア反体制派がサリン使用との証言」 - YouTube

〇「 シリア反体制派がサリン使用」国連調査委員会(130507)
http://news.tv-asahi.co.jp   再生時間:0:32  2013年5月23日

◯ 「シリア政府は本当に化学兵器を使ったのか」
Who Did What in Syria?

(副島隆彦注記。このニューズ記事の英文の原題は、Who Did What in Syria? だから、正しく、「誰が、何のためにサリンを使ったのか?」としなければならない。ところが、上記の見出しのように、始めから、頭から、シリア政府(アサド政権)のせいにするように、わざとこのように誤訳している。ニューズウイーク誌というのは、このように、CIAの日本版だ、と私が書いてきたとおりだ。ところが、今回だけは、事情が違う。ニューズウィーク日本語版の山田敏弘という日本人記者が、真実をしってしまったので、ウソが書けなくなって、以下のように正直に報道している。快挙と知っていい。副島隆彦注記終わり)
 
「国連調査団が滞在する最中に発生した「化学兵器攻撃」に付きまとういくつもの疑念
2013年9月5日(木) 2013年9月 3日号掲載  山田敏弘(本誌記者)

内戦状態が2年以上も続くシリアで 先週(引用者注記。すなわち8月21日)、アサド政権側から放たれたとされるミサイルが首都ダマスカス近郊のゴウタに着弾した。

化学兵器とみられる爆弾はガスを吐き出し、スンニ派の反体制派が支配する同地域で数百人規模の死亡者が出た、と報じられている。

現場の惨状は、シリアの反体制派が撮影した映像で世界中に拡散された。

病院でけいれんする女性と子供、口や鼻から泡を吹く男性......。

今回の攻撃が大きく報じられているのは、被害者の多さ故という面もある。

ただ化学兵器は本当に使われているのかといぶかしむ声もある。

ジャーナリストが誘拐や殺害されるなど報道が制限されるなかで、メディアは現地にいる反体制派の活動家、または人権団体の情報に頼らざるを得ない。

そうした状況が、化学兵器の使用に対する疑念を生んでいる。

そもそも私たちが目にする映像は、どこまで現場の全体像を伝えているのか。

反体制派が政府を非難するための偏った情報だけを出し、被害を大げさに発表しているとみ・u桙骭・ォもある。

現在シリアにいる国連調査団のオーケ・セルストロム団長は、反体制派が主張する1300人の死者数は「疑わしい」と語り、いまメディアなどで出回っている映像を見た限りでは死傷者数が多過ぎると指摘する。

メディアも、化学兵器使用について事実関係の裏付けはできないでいる。

いつどこで撮られたのかも分からない。

結局、過去に反体制派から出された映像などと同様、大手メディアは必ず「独自で事実関係は確認できない」という一文を加えて、今回も映像を報じている。

反体制派がサリン使用か 欧米の医療専門家の間では化学兵器使用について、「治療に当たる医療関係者の対応が不自然」「サリンによる攻撃だ」といったコメントが飛び交っている。

ただ犠牲者が出ているのは確かだろう。

現在、化学兵器使用疑惑を調べる目的で国連調査団がシリア入りしているが、攻撃を受けたとされる地域に彼らが入ることはアサド政権が許可しない。

結局、化学兵器が使われたのかどうかは判然としないままだ。

今回の攻撃のタイミングに首をかしげる専門家もいる。

シリアにいる国連調査団は、攻撃の3日前に入国していたからだ。

国連のイラク大量破壊兵器査察委員長を務めた ロルフ・エケウスは、「国際的な調査団が国内にいるときにシリア政府がこんな攻撃するのは奇妙だ」と、疑問を投げ掛ける。

もちろんアサド政権がそれを逆手に取って攻撃を行った可能性もある。

一方、正しい調査で致死的な化学物質の使用が証明されても、誰がその攻撃を行ったのか判明しそうにない。

アサド政権が反体制派を虐殺するのに使ったのか、もしくは反体制派が欧米の軍事介入を促すために自作自演したのか。

その問いにも、簡単には答えが出ない。

誰が化学兵器を使っているかについては、国連内でも意見が割れている。

今年5月、 シリア問題に関する国連調査委員会のカーラ・デルポンテ調査官は、「化学兵器のサリンガスを使っているのは反体制派だ」と指摘して、反体制派を支援するアメリカなどから批判された。

オバマ米大統領は昨年(2012年)8月、化学兵器の使用は軍事介入も考慮される「レッドライン(越えてはならない一線)」だと発言。

一方のシリア政府も、反体制派による化学兵器の使用は彼らにとっての「レッドライン」だと言う。

政府と反体制派のどちらが今回の攻撃を行ったのだとしても、シリア情勢がさらなる泥沼にはまることは間違いない。

◯「 シリア:政府による化学兵器の・u梹g用 可能性大  ロケット弾の分析と 目撃者の証言に基づく新証拠・u氈v

(副島隆彦の注記。この記事は、ヒューマン・ライツ・ウォッチ という国際人権団体=NGO=のものだ。が、以下のとおり、ものすごく偏(かたよ)っている公平なふりをして、事実だけを報道していることを装っているが、シリア政府の犯行だと匂わせるように書いている。ここもおかしな国際人権団体だ。副島隆彦注記終わり)

2013年09月10日 Human Rights Watch  A mother and father weep over the body of their child, who was killed inan Alleged chemical weapons attack on Ghouta, Syria, on August 21, 2013.C 2013 Associated PressAnalysis of Alleged Use ofChemical Weapons in Syria

2013年09月10日 8月21日のグータ攻撃で使用された兵器システムの動かぬ証拠は、ロケット弾の残骸と被害者の症状にある。

あの恐ろしい朝に政府軍がダマスカス近郊に向けて化学兵器を装填したロケット弾を発射したことを、証拠が強く物語っている。

2013年8月21日に首都ダマスカス近郊のふたつの居住区で起きた化学兵器攻撃は、シリア政府軍が行なったものであることを入手可能な証拠が強く示唆している。

多数の子どもを含む何百人もの一般市民が殺害されたこれらの攻撃では、おそらくサリンとみられる兵器用神経ガスが使われたとみられる。

報告書「グータの攻撃:シリアにおける化学兵器使用疑惑の分析」(全22ページ)は、8月21日未明、反政府勢力の支配下にある東グータと西グータが、化学兵器による攻撃を受けた疑惑を調査してとりまとめたもの。東西グータは16キロ離れている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ロケット弾攻撃に関する目撃者の証言、確実性の高い攻撃元の情報、使用された兵器システムの残骸、そして医療従事者が記録した被害者の医学的症状を分析した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ緊急対応部門のディレクターであり、本報告書を執筆したピーター・ブッカーは、「8月21日のグータ攻撃で使用された兵器システムの動かぬ証拠は、ロケット弾の残骸と被害者の症状にある」と述べる。

「あの恐ろしい朝に政府軍がダマスカス近郊に向けて化学兵器を装填したロケット弾を発射したことを、証拠が強く物語っている。」

ロケット弾とその発射装置の型式が強く示すのは、こぁw)?黷轤ヘ政府軍のみが保有・使用可能なことで知られている兵器システムだったkuニいうことだ。
 
Special Feature: Map of Impact Zones, Photo Essay, Diagram of ChemicalRocket >>

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、YouTubeに投稿・公開されている攻撃地域のビデオ映像と、東グータの地元活動家から提供された兵器残骸の高解像度映像を分析。

化学物質を散布したと考えられる2種類の地対地ロケットシステムを特定した。

最初の型式は東グータ攻撃の現場で発見されたが、大量の液体化学物質を積載し、散布するよう設計された弾頭を備えていたとみられる330ミリロケット弾だった。

2番目の型式は、西グータ攻撃で発見された旧ソ連製140ミリロケット弾で、参考文献によれば3タイプの弾頭のなかからひとつを装填可能で、これには、2.2キロのサリンを運搬散布するよう特別に設計されたものも含まれる。

シリア政府は化学兵器による攻撃を否定し、反政府勢力の行いと非難しているが、その主張を裏づける信頼性の高い証拠は全く提供していない。

ヒューマン・ライツ・ウォッチと、シリアでの武器使用を監視してきた兵器専門家陣は、攻撃で使われた140ミリと330ミリのロケット弾とそれら・u桙ノ付随する発射装置を、反政府軍が保有しているという事実をこれまで確認していない。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、化学物質の検査に必要な兵器の残骸、環境試料、生理学的試料などの収集のためにグータ入りすることはできなかったが、化学兵器剤の検出と影響分析を専門とする人物から技術的助言を求めてきた。

専門家は、地元住民の説明および医師が詳述した臨床的症状や兆候、8月21日の攻撃による被害者を撮影した多くのビデオ映像を検証した。

Click to enlarge diagram グータで人びとを治療した医師3人がヒューマン・ライツ・ウォッチに伝えたところでは、みな共通して、窒息、気管狭窄、不規則呼吸、低呼吸、筋肉痙攣、吐き気、口角の泡、鼻や目からの体液流出、全身痙攣、目眩、視力低下、目の充血と痛み、瞳孔縮小(縮瞳)などの症状がみられたという。

これらの症状は、神経ガスの中毒症状と一致する。

若い被害者の一部には顔面が青紫色になるチアノーゼの症状が出ており、これは窒息の症状と一致する。

爆発系あるいは焼夷系の兵器を用いた攻撃の場合に通常受けるはずの外傷は、被害者の誰にもみられなかった。

これらの症状と外傷の不在は、サリンのような神経ガスに曝露した時の症状と一致する。

4月に首都ダマスカス近郊のジョバルで起きた攻撃でサリンガスが使われた、という臨床検査上の証拠もある。

この時現場にいたフランス・ルモンド紙のカメラマンが後に検査した結果、サリンに曝露していたことが判明している。

化学兵器の使用は国際人道法の重大な違反である。

シリアは、189カ国が加盟する1993年の「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約(化学兵器禁止条約)」の締約国ではないが、1925年のジュネーヴ議定書(窒息性ガス、毒性ガスまたはこれらに類するガスおよび細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書)の締約国だ。

また、国際慣習法はあらゆる武力紛争における化学兵器の使用を禁じている。

グータにおける8月21日の攻撃は、25年前にイラク政府がハラブジャで同国のクルド系民間人に化学兵器を使って以降、初めての大規模な化学兵器使用となった。

「シリアの恐るべき内戦で化学兵器の使用がますますはっきりとしてきた現在、こうした兵器の使用制御と、シリア民間人のより広範な保護に、国際的な議論の焦点を再び絞るべきだ」と前・u桴oのブッカーは述べた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。以上です。

ものごとの真実を追求するには、忍耐力だけではなく、時間の経過と共に剥(はが)がれ落ちて来て、新たに見えてくるものへの穏(おだ)やかさが必要だ。
 
副島隆彦拝