[Sputnikほか]国連、安倍晋三氏のパン・ギムン氏に対する言いがかりを認めず / 安倍談話について ~ 戦前と戦後の支配層は基本的に同じ
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日本国民は、今の安倍政権がナチスと同根であることを、はっきりと自覚しなければならないと思います。
戦前と戦後の支配層は基本的に変わっておらず、アジアを侵略し731部隊などの残虐な行為を行った子孫たちが、そのまま今の支配層として居座っているのです。
下の記事は、日本が大好きな半分アメリカ人のパックンの記事です。
確かハーバード大学卒業でしたか、さすがに頭のいい人だと思いました。
特に文末の第二次大戦での各国の死者の数は、見逃さないでください。
“これらの国々は、日本を「敗戦国」というよりも「開戦国」として見ている”
というのはなるほどと思いました。
私たちは囚われの無い視点で、かつての日本がどのような行動を取ったのか、そして今、何をしようとしているのかを見極めなければならないでしょう。
国連、安倍晋三氏のパン・ギムン氏に対する言いがかりを認めず
転載元より抜粋) Sputnik 15/9/5
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欧州でもアジアでも第二次世界大戦における出来事の意義を見直す試みがとられている。
よって、中国がその終戦70年を祝ってパレードをおこなうことは、理にかなったことである。
今日、ウラジオストクで、ロシアのプーチン大統領はこう述べた。
昨日北京ではプーチン大統領と習近平国家主席の会談が実現し、そこで習近平国家主席はプーチン大統領に対し、中国が第二次世界大戦終結70周年を盛大に祝うことをロシアが支援してくれたとして、感謝の言葉を述べた。
また、ロシアが天安門広場のパレードに軍人を派遣したことについても謝意が述べられた。
プーチン大統領は日本を間接的に非難する発言によって中国を支持した。
昨日日本政府は国連のパン事務総長がパレードに参加したことに抗議を表明した。
国連は中立を固持するべきで、歴史上の個別の出来事について問題をこじらせるべきではない、との抗議だった。
国連はこの非難を固く退けている。
国連事務総長のステファン・ジュジャリク報道官はパン事務総長の式典出席は自然なことだと主張している。
第二次世界大戦は現代史の転換点であり、国連発足のきっかけとなった出来事である。
パン氏にとって式典への参加は大いなる栄誉だった、とジュジャリク氏。
日本政府の国連事務総長への言いがかりは第二次世界大戦の結果を修正しようとする、また現行の世界構造にとっての勝利の意義を矮小化しようとする新たな試みに過ぎない。
中国専門家アレクサンドル・ラリン氏はそう語る。
「これは事実上、日本がロシアと中国による第二次世界大戦の評価に同意していないということを意味する。
日本は戦争に負けたことを認めることが出来ない。
しかし占領した土地における日本兵の振る舞いや日本自身の侵略は、どうやら日本では客観的に評価されてはいないようだ。
どうやら日本の支配層、または、少なくとも支配層における一定の勢力は、
これら事実から国際社会の目をそむけさせ、
それによって、日本軍および軍国主義者らがおこなった犯罪を忘れさせようとしているらしい。
こうしたアプローチは尖閣諸島に対する日本の立場をも決定づけている。
また、侵略国として日本が戦後禁じられた、海外における自衛隊の活動を認める方向性にも、それが影響している」
日本専門家のワレリイ・キスタノフ氏も意見を同じくしている。
パン国連総長に対する批判は軍国主義日本の撃滅から70年がたつことに対し国際社会が注意を向けることへの不満感の現れである。
「しかしパン・ギムン氏は、明るい未来をつくるためには、正しい未来をつくるためには、過去から正しく教訓を引き出さなければならない、としている。
そこにこそ彼の北京訪問の目的があっただろう。
日本のパン批判は不当だ。
日本は一体に非常の厳しく北京のパレードおよび習近平国家主席声明を批判した。
日本は習近平国家主席がその演説のなかで日本に対する和解の言葉を言うことを期待した。
しかしそうした文言はなかった」
第二次世界大戦の結果をも直すことは、現代、地政学的闘争における強力なイデオロギー的武器である。
だからウラジオストクにおいてプーチン大統領は、ロシアは戦争に関する真実を守るために必要なことは全てするし、ナチスおよび軍国主義に対する戦いにおいてなされたことの真の意義を守る、と語ったのだ。
首相談話についても、アメリカ人なので語りません
転載元より抜粋) パックンのちょっとマジメな話 by パトリック・ハーラン 15/8/31
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まず、覚えておいてほしいのは、僕は日本が大好きってこと!
日本人女性と結婚し、日本人の子供が2人いる。
そして、日本に骨をうずめる!
気持ちの大半は日本人だし、心から日本を愛している。
しかし、僕がアメリカ人であることも忘れてはならない。
戦前も、戦時中も、戦後でさえアメリカは山ほど悪いことをしている。
この後「お詫び」の話がでるけど、「まずはアメリカからどうぞ」と言われて当然だ。
本当にひどかった(今もひどい)と思う。
代表として心からお詫びします。
僕の仕事は、日本の皆さんが議論するときに役立つ情報と、世界の見解を示すことだけ。
みなさんは安倍総理の首相談話をどう評価しているかな?
8月25日発表の毎日新聞の世論調査では、国民の40%が評価している。
国民がもっとも共感したのが「子供たちに『謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない』」という主張らしい。
次世代どころか、現時点でも「70年間もの間、世界の平和や発展にこんなに貢献しているのに、何でいまだに謝罪を求められるのか」という疑問を持つ方は非常に多いと思う。
これまでに日本政府が謝ってきたのは事実。
しかし、各時代の首相が謝っている傍らで、他の政治家たちによる謝罪とは反対の意に捉えられる発言が目立つ。
行動も紛らわしく見える。
靖国神社は、世界のメディアでWar Shrine(戦争神社)と紹介されている。
今回も謝罪の意をこめた総理談話を発表した翌日に、67名の国会議員が参拝をした。
安倍総理は参拝しなかったが玉串料を収めた。
日本がどうしても比較されるのは、同じ敗戦国のドイツ。
ドイツの歴代の首相ははっきりとお詫びをしている。
85年のワイツゼッカー連邦大統領の演説
http://www.hum.nagoya-cu.ac.jp/~bessho/Vorlesungen/Weizsaecker1985Rede.htm
は、今読んでも泣ける。
ドイツ政府は行動でも反省の意を表している。
特に有名なのは、70年にブラント首相がポーランドのユダヤ人ゲットー跡地で跪いて献花したこと。
また2004年にシュレーダー首相がフランスのノルマンディー上陸作戦記念式典でシラク仏大統領と抱擁を交わした。
これを受けてフランスの新聞は「今日が本当の終戦の日」と書いた。
さらに、ドイツの反省は「形」にもなっている。
教科書には残酷な歴史をはっきり記してある。
僕がいつもびっくりすることだけど、日本の皆さんは、戦国時代にはとても詳しいのに70~100年前のことをあまり知らない方が多い。
例えば、一番基礎的な質問:
第2次大戦で日本の方は何人ぐらい亡くなっているのか。
答えられる方は以外と少ない。
正解は談話にも出た、300万人だ。
では、中国ではどれぐらい亡くなっているでしょうか?
これが答えられる人はほんの一握りでしょう。
正解は1000万~2000万人。
歴史家によって計算法が違ったりするが、一番少ない数字でも日本の3倍以上にあたる。
インドネシアでも日本と同じぐらいの300万人以上が死亡しているという。
ベトナムでは100万~200万人。
フィリピンでは50万人だ。
こんな悲惨な数字はほとんどの方の知識にない。
敗戦国である日本が甚大な被害を受けたのは事実だが、これらの国々の被害も実に凄まじい。
そしてこれらの国々は、日本を「敗戦国」というよりも「開戦国」として見ているのだ。
こういった知識を持つと、またお詫びを求められるときの理解度が変わってくるのではないかと思う。
歴史認識は日本の皆さんにお任せします。
僕が気にしているのは、認識ではなく意識と知識。
その2つを胸にぜひ議論を続けてほしいし、次世代に意識と知識を受け継いでいっていただきたいと思う。
僕も子供たちにそうしていくつもりだ。