財政危機を叫びながらオリンピック | きなこのブログ

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日本を明るい未来へ…

五輪が持つスポーツの祭典と利権の祭典の二面性
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-d612.html

2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まった。

バブル崩壊から23年の年月が経過し、暗さが支配する日本。

その日本でオリンピックが開催されることは、日本に明るさをもたらす要因になる。

「3丁目の夕日」で描かれた、今日よりも明日に夢が広がる時代とは一変しているが、今後7年間にわたって明るい話題が生まれること自体はプラスであると言ってよいだろう。

スポーツは現代日本、現代世界において、ひとつの大きな産業になっている。

「カネを生む」産業なのである。

スポーツ振興、パラリンピック誘致と表現されるが、実際には、スポーツ利権拡充実態である。


オリンピック招致に巨額の費用が投入されてきた大きな背景がこの側面にある。

メディア報道、スポンサー、スポーツ関係者がこの利権に群がる。


オリンピック招致活動に巨額の血税が注ぎ込まれるが、オリンピック実施によって生まれる巨大な利益は、一部の利害関係者に吸収されることになる。


オリンピック開催地に東京が選出された理由のひとつとして、財政基盤の強さ があげられているが、日本政府は国民に対して 財政危機 を訴えている


そのために、庶民重課税と言える消費税大増税が検討されている。

オリンピックはマイナスでないし、国民に明るい話題を提供するオリンピック開催はプラスの話題であるが、政府の施策として、正しい優先順位が設定されているのかどうかが最大の問題である。

日本財政の最大の問題は、財政支出の利権化が著しく強められていることにある。

財政事情が厳しさを増しているのであれば、財政支出の内容を絞り込むことが必要である。

他方、日本の人口構成は今後、急速に高齢化する。

高齢化社会では当然のことながら、社会保障支出が増大する。

将来不安で経済活動が停滞していると指摘されるが、人々の将来不安を取り除くには、社会保障制度を拡充することがもっとも効果的である。

年金、医療、介護の三つが将来不安の最大の要因である。

また、日本の社会保障支出の中身を見ると、「家族」、「障がい」、「失業」の三分野に対する支出が、国際比較上、著しく 低い ことが分かる。

「家族」の最大の対象は、 「子育て・教育」 である。

子どもを生み、育てるための支出に対する公的支援が 乏しい のである。

鳩山由紀夫政権が推進した、高校授業料無償化や子ども手当の拡充は、こうした現実が背景にあった。

障がい者に対する支援も極めて乏しい。

「障害者自立支援法」という法律が小泉政権の下で制定されたが、名称とは裏腹に、実態「障害者支援削減法」であった。

また、 「失業」に対する保障体制も弱い。

安倍政権は成長戦略の一環として、 「解雇の自由化」を提唱しているが、資本の論理を優先して、労働者の生活安定化を踏みにじる施策である。

他方、バラマキ利権公共事業急拡大の傾向を示している。


社会保障支出を増大させても、利権になりにくい。

その最大の理由は、社会保障支出が「プログラム支出」であるからだ。


「プログラム支出」というのは、制度によって財政支出が自動的決定されるものである。

年金、医療、介護、生活保護、失業保険給付などの社会保障支出は、制度によって財政資金支出明確に定められる。

また、おカネの流れは、国庫から受給者への 直接の流れ である。

透明で利権の入り込む余地のない支出が大半を占める。

これに対して、公共事業は、どこにどのような事業を行うかが、恣意的に決められる。

工事を誰にどのように発注するのかもブラックボックスの中にある。

いまだに、談合、賄賂、癒着が広範に残存しているのが、この支出の特徴である。

また、さまざまな政府支出が、政府外郭団体などを経由して配分される。

これらの外郭団体が、ほぼすべて天下り団体なのである。

財務省財政危機を叫びながら、こうした「利権」になる政府支出は切り込まない

オリンピック招致ひとつにしろ、膨大な国費、地方歳費が注ぎ込まれている。

広告代理店は、オリンピック招致の事業を取り仕切るだけで、莫大な政府支出を受け入れる。

スポーツは素晴らしいし、スポーツに打ち込むアスリートの多くは素晴らしいが、スポーツを取り巻く環境は、巨大な利権そのものなのである。

オリンピック招致活動がこれだけ大規模になっているのは、オリンピックが「カネを生む木」であるからだ。

日本が社会保障制度を充実させ、国民全体の幸福と安定を生み出して、さらに余裕があるなら、オリンピック招致活動も結構だ。

しかし、社会保障制度を切り込み、利権支出だけは拡充して、そのうえで、利権のためにオリンピック招致に血道をあげるというなら、これは邪道としか言いようがない。

真に主権者国民の側に立つ政治の実現なしに、利権のためのオリンピック招致であるなら、それは国民に幸福をもたらすものにはならない。


全国の障害者たちを社会から切り捨て、その家族をも地獄へ突き落すような悪魔の法案、「障害者自立支援法案」。

その内容のあまりの冷酷さに、野党からの大反対によって、過去に何度も廃案になっていた。

そして、国民の言論を封じて、この日本を北朝鮮のような独裁国家にするための「共謀罪法案」も、今までに2回も廃案になり、7回も継続審議になったほどの悪法だ。

しかし、こうした「一度は消えた法案」が、アメリカに尻尾を振り続ける忠犬小泉による「郵政解散」で、すべて復活した。

「障害者自立支援法案」は、国会の周りに集まって、泣きながら声を嗄らして訴え続ける何百人もの障害者や家族たちの声を無視して、自民党とナンミョー公明党の「数の暴力」によって強行採決された。

この、内容と名前が正反対の悪法によって、数えきれないほどの障害者やその家族が、生死の境に立たされた。

実際に無理心中してしまった家族もたくさんいる。国から見放されて、自らの命を絶ったのだ。

障害者たちを切り捨てた自民党とナンミョー党が、次に「数の暴力」で行なったのは、重病患者やお年寄りたちの「リハビリ打ち切り制度」だ。

この制度によって、どんな重病患者も、寝たきりのお年寄りも、リハビリを続けることが出来なくなり、社会から切り捨てられたのだ。

そして、自民党とナンミョー党が「数の暴力」で強行採決したのが、全国の75才以上のお年寄りを切り捨てるための「後期高齢者医療制度」。福田からネーミングの悪さを指摘された枡添は、こともあろうに、「長寿医療制度」だなんてホザキ出した。

お年寄りを家族から切り離して、社会から切り捨てるための制度なのに、まるでお年寄りの長寿をお祝いするかのような、内容と正反対のネーミングに、野党からは「うば捨て山制度って名前にしろ!」ってブーイングの嵐が吹き荒れた。

正反対の名前をつけることによって、法案や制度の内容の酷さを誤魔化すってのは、自民党の長年のお家芸だ。

障害者を切り捨てることを「自立支援」、お年寄りを切り捨てることを「長寿医療」だなんて、あまりにもシラジラしい。とにかく、口先だけで生きてきたペテン師って、こういう「表面上のゴマカシ」が得意中の得意だから、次々と飛び出すネーミングの数々には、呆れてモノも言えなくなる。


在日アメリカ兵たちに好き放題に使わせている上納金、 「思いやり予算」。

アメリカの戦争のために、毎年、3000億円以上もの莫大な税金を支払い続けている上に、さらに、この「思いやり予算」で、2000億円以上もの税金を言われるままに差し出してる政府。

そこには、ものすごい癒着の構図がある。

たとえば、在日アメリカ兵たちを遊ばせるために作られたゴルフ場は、北から、青森県の三沢基地、東京都の横田基地、神奈川県の厚木基地やキャンプ座間、山口県の岩国基地、沖縄県の嘉手納基地やキャンプ瑞慶覧などをはじめとして、全国に10ヶ所もある。

ここで働いてる日本人の給料も、すべてこの「思いやり予算」から支払われてる。

ま、これは仕方ないとしても、アメリカ兵たちのプレイ代も、この予算から支払われてる。

ま、これもギリギリ仕方ないとしても、絶対に許せないのは、防衛省のお役人や、防衛省からの天下りどもに、これらのゴルフ場の会員証が無料で配られてるのだ。

要するに、防衛省のお役人や天下りどもは、在日アメリカ兵のための「思いやり予算」で、休日に無料でゴルフを楽しんでいるってことだ。

1992年3月の時点で、すでに300枚以上もの会員証が配られている。それから16年間は調査すらしていないそうだから、どんなに少なく見積もっても、500枚以上の会員証が配られてるはずだ。

在日アメリカ兵が、日本国民の税金でゴルフをしているってだけでもムカツクのに、何でアメリカ兵のための予算で、防衛省のお役人や天下りどもまでゴルフをしているのか!? 障害者を切り捨て、重病患者を切り捨て、お年寄りを切り捨て、そうして浮かしたお金で、お前らはゴルフか!?「思いやり予算」の「思いやり」って、誰に対しての「思いやり」なんだ!? 国民を見殺しにして、官僚と天下りを遊ばせることが「思いやり」なのか!?

とにかく、2000億円の「思いやり予算」のうち、8割にもあたる1600億円が、ゴルフ場をはじめとした「娯楽」のために使われているが、それが、在日アメリカ兵たちの娯楽だけじゃなく、防衛省のお役人や天下りどもの娯楽にまで使われているなんて、どうしてこんなことが罷り通るのだ!?
何事もなかったかのように税金の私物化を続けている。

「思いやり予算」しかり、「防衛予算」しかり、「道路特定財源」しかり、すべての予算には、そこに群がる省庁の寄生虫どもがいて、長年に渡って甘い汁を吸い続けて来た。そして、官僚たちの言いなりになって、予算を配分して来たのが自民党の癒着議員どもだ。