病院の談話室からみる夜のスカイツリー
私的にはキラキラ派手めの
東京タワーの方がお気に入りです♪





※長文ですので
またさらりと流してお読みくださいませ


さて【リンパ嚢胞】という術後の後遺症があります。
手術でリンパ節をとったときに、リンパ液のよどみができて、骨盤の中などにそれがたまり
このよどみが原因で、骨盤の中でリンパ嚢胞というリンパ液の塊ができるのです。



この【リンパ嚢胞】ができる人は、リンパ浮腫になりやすいと言われているのをご存知だろうか?
逆にいうと【リンパ浮腫】が起こる人は、よくこのリンパ嚢胞ができているのだそうだ。


そこで自分のリンパ浮腫になった原点を
考えてみると
そこにはリンパ嚢胞の存在が大きく関係しているように思われてならなくて。。。
つうことでリンパ嚢胞になった時の記憶をホリホリ掘り返してみようと思います。


。.:*:・'°☆:*:・'°☆


そもそもリンパ浮腫になった原因は
2011年3月に行った、初発卵巣がんの根治手術であーる。
大きな手術だったため、ナースステーション近くのアンティークな個室に
1か月ほど入院していたときのことだ。



私の場合、手術をして1週間もしないうちに右大腿部が ブワァと腫れはじめた。
かなり広範囲に癌が転移しており、リンパ節を100個ほど取らざるをえなかったので、
まぁなるようにしてなったとも言える。


「とうとうきたな!リンパ浮腫のヤツめ
(:`皿´)」

と勿論ビビったけれど、
術後の激痛や、大腸を取ったことによる後遺症(頻便)の方が 余りにもきつすぎて、
そこまで大袈裟に考えてはいなかったように思う。



リンパ浮腫専門の先生やナースさんも、手術後の一過性のものだろうから、

「そこまで心配することはないよ。
まぁ様子を見ていこうね。」

というスタンスだった。


対処方法としては、殆ど寝た切りの生活だったので 右足を少し高く上げ、
太ももまでのメディキ★ットを片足装着してだいぶ改善。
やはり一過性のものだったのだろうと、高を括っていた。


.:*:・'°☆.:*:・'°☆


その後の入院生活は あにはからんや。
体力の衰えはかくも早いもので
エアロビクスを1日4~5本こなし、
筋トレや腹筋300回を課していた日々ははてどこへやら?


起き上がるのにも、トイレに行くにも、身体を拭いてもらうのにも看護師さんの力を借りなくてはいけない日々。
長い廊下を歩こうとしても 
星飛馬の 大リーグ養成ギブスのようなものが、全身の筋肉を捉えて行く手を阻む。
ぐぐぐ。。(#`皿´)



同じ日に手術をした患者さん達が、
あっというまに廊下を往復できるようになるのを見て、何度涙をこらえたことだろうか。(;つД`)。・゜゜
ああ。思い出したくない暗黒の日々。


それでも毎日のリハビリを エンヤコラとこなしながら
少しずつ…少しずつ 亀の歩みで体力をつけていき 退院の日を心待ちにしていた。



ところでアタシは排水のための腹水ドレーンを下腹部に2ヵ所、
右脇腹の肝臓付近に胸水ドレーン1ヶ所、
計3ヵ所つけていた。


下腹部のドレーンは10日ほどで抜去できたのだけど、なぜか 胸水ドレーンの水がなかなか引かない。
毎日の水量を計りに 外科や婦人科の先生方が入れ替わり立ち替わりやってきた。


その胸水ドレーンもやっとこさ取れた数日後、
退院を前に一度 外泊をしてみてようということになった。


ああ夢にまでみた シャバ!シャバ!シャバ!シャバ!
嬉しくて嬉しくて 近所をゆっくりお散歩したり、
久しぶりに美味しいものを食べたり、美味しいワインを飲んだり。(←おい)


ところがであーる。
外泊したその日夜から、お腹が急に大きく張りだして ジタバタと苦しみだした。
食べ過ぎか?アルコールを飲んだ罰か?


いや。。。違う。。。。
この気味悪い お腹のせりぐあいと、何ともいえない息苦しさ。。。

「すわ!ここれは 腹水じゃね?
。・゜゜( ̄□ ̄;)ノノ」

手術をして すっかり腹水はなくなったものと思っていたのになぜ??



翌日、ますます大きくなってゆくお腹を抱えて病院に戻る。
主治医の菊正宗先生にお腹が急に張りだしたことを、べそをかきながら報告すると

「へーどれどれ??」

と冗談ぽくお腹をポンポンと叩いて耳をあてる。
それがまるで大きな スイカを叩く
ようなので、おかしくて思わず笑ってしまった。



いやいや笑いごとではなかった!
菊正宗先生の顔が一気に濁ってゆく。。。

「何だろこれ!!!
とにかくエコーと内診でみよう!!」

先生の慌てぶりから、これはただ事ではないと感じるアタシ。



そんなこんなで、チームの先生総出で エコー室で診察してもらう。


「あっ?これは??」

「なんだこれ??」

「こんなの今までみたことない!」

「・・・・・・・コショコショ(←内緒話)」




お腹で仕切られたカーテンの向こうから
なんとも不吉な言葉がとびかい
エコーをみながらコソコソと話あいをはじめている。
そして オッピロゲー(苦笑)の体制でこう告げられた。



「ジュナさん。これは腹水かリンパ嚢胞だと思われます。」

「ほえっ?嚢胞ですかっ?(; ̄Д ̄)」

「しかもお腹の中心線から まるで
葡萄のふさのように
大小のたくさんの水の玉が貯まってきています」

「ええええっ・・・・(;゜∀゜)」


脳内に葡萄の王様・巨峰のふさのイメージがうかぶ。
き。。きもい。。。


「我々もこんなふうに多発した症例は 今までみたことないんですよ」

「うううっ・・・・・・(・・、)」

癌細胞がこの中にあるかどうか
水を抜いて 病理に出してみますからね。」

「がーーーーん。癌細胞????
まじすか・・・・・・・(:TДT)」


癌細胞と聞いた私は絶望のズンドコに。。
もといドンゾコに。。。


「とにかく初回の抗がん剤を始める前に、
この嚢胞を出来るだけ抜水して
潰して無くしていきましょう。」

「ふえーーーーん。・゜゜(:ノД`)」



その日から約1週間。
抗がん剤治療を行うまでの毎日(!)
午前中と午後に分けて、左右同時にお腹に針を差し、
『葡萄のふさのような嚢胞』をひとつひとつ、腹水を抜く要領で抜いていったのでした。



大きいものは1リットル近く。
小さいものは注射器2本分ぐらい。
普通の腹水のように一気に抜けないのが、なんともジレったいこと!
どんだけじゃーーー(*`Д´)ノ!!



だけども一番恐れていた病理の結果は『癌細胞見つからず』ということで、
葡萄のふさの中身は、恐ろしいものではないということが確定!
ホッと胸を撫でおろしたのでした。
(; ̄ー ̄A)=3






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『葡萄のふさのようなリンパ嚢胞』
の体験された方……
他にいらっしゃるかしら?
(久しぶりにコメント欄あけておきます)

つうことでリンパ嚢胞の体験談
まだまだつづきます。

そして明日は退院です。
ああ。猫たちに会える((** ̄З ̄)~♪





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