この夏のイタリア短期留学にあたり、特に気を使ったのが健康のこと。


よそ様からは一点の曇りもない 元気ハツラツオロナ☆ンな健康体に見えていても
そこは肝臓転移経験のあるポンコツ体ですからね。
しかも最近はヘルニアと脊柱管狭窄症の腰痛もあり、
いつどこでエンストしてしまうかハラハラドキドキ、
心配事がつきないなわけであります。
(: ̄З ̄)~3




心配その1……腸閉塞が心配


私は初発の卵巣癌根治手術で、大腸を3箇所切除しているので、
(こうみえても)腸閉塞には普段から気を配っています。


まぁ気を配るとはいっても、しっかり咀嚼してから頂くとか。。。
一度に多くの量を食べすぎないとか。。。
繊維質の物を多くとりすぎないとか。。。
それぐらいなんですけどね。(:^ー^)v


だけどイタリアは超グルメ大国。
垂涎もんの美味しい食べものが それはそれは山のようにあるわけで、
その誘惑に勝てないこともしばし!!
ですので便秘にだけはならないように、
大健中湯とマグラックスは毎日欠かさず服用しておりました。





心配その2…蜂窩織炎(蜂巣炎)が心配


十分気をつけてるつもりでも、うっかりやってしまうといわれている蜂窩織炎。
アタシも今まで『蜂窩織炎もどき(?)』を数回やってますが、
そのたびに抗生剤服用でくぐり抜けてきました。


ちなみに蜂窩織炎は、虫に刺されたり、小さな傷などからも、
細菌が侵入するといわれています。
もちろん日焼けなども厳禁。
また疲れがマックスになると発症しやすいのだとか。


この対応策として、脚に傷をつくらないよう気をつけてたのですが
とにかく毎日たくさん歩くので、うっかり靴擦れを作ってしまったことも一度や二度じゃなく…(;つД`)(←ダメダメじゃん)
その時には皮膚科で処方してもらった抗生物質入りの軟膏を塗り
バンド☆イドの『マメ・靴擦れブロック』で保護。




虫刺され対策には日本から虫よけスプレーを持参しコマメにしゅっしゅっ!
また現地のスーパーでは蚊取り線香やベープが売られているので即購入しました。
商品名もズバリ BAPE(笑)
コンセントに直接差し込むタイプで、イタリア仕様になってます。
確か8ユーロくらいだったかなぁ。。。
(** ̄З ̄)~♪


ともかくヴェネチアは蚊が多いのでアテンションです!!
やはり水が多い運河の街だからでしょうかねぇ?
ちなみにローマやフィレンツェも蚊は多かったように思います。
夏のイタリアに旅行される方は、どうぞ蚊の対策を忘れずに。



そして日焼け対策には分厚い弾性ストッキングの上に
ミニマム丈のワンピやロングスカートを愛用し、徹底的に脚の紫外線をシャットアウト!
汗でムレて"あせも"にならないよう ベビーパウダーなども使用しました。


道ゆく女性達のエロっぽい生足ショートパンツ姿は、
涼しげにみえて『羨ましいなぁ』と思う事も多々あったけれど、
出来なくなってしまったことを嘆いても仕方なし!!


今では弾性ストッキングを履きながらでも、元気に歩けることを有り難く受け入れています。
これが卵巣癌患者4年生になってからの心情変化でしょうかね。(*´ω`*)




さて一番難しかったのが疲れ対策。
なんせ海外では毎日が慣れないことばかりですからね。
日頃からウオーキングとスイミングで体力作りはしていたものの
次第に疲れが蓄積されていくわけで。。。


それを緩和するために、午後3時に授業を終えるとステイ先に戻り、
ゴロンとベッドに横になって1時間のお昼寝(シエスタ)を日課にしました。
これだけでだいぶスッキリ!


ですが外出先などでは疲れたからといってゴロンと横になるわけにはいきません。
ですので少しでも脚の疲れを感じたらバールに入って小休止。
外のテラス席で『カッコよく』脚を投げ出し、お茶をしているシニョリータも多いので
それを見習って、テラス席で向かいの椅子に脚を投げ出して位置を高くし
リンパ還流を促すように努力しました。


この時に雑誌や本などを読みつつ、
あくまでも『カッコよく』脚を伸ばすのがポイント。
でないとただの行儀の悪いアジア人になりますです! はい!(;>_<;)



そんな努力もむなしく もしも蜂窩織炎になってしまった時の為に
病院で処方していただいた、ちょい強めの抗生物質を持参。
万が一使用するにあたっては日本の病院に連絡をとり、指示を仰ぐつもりでおりました。
まぁ結局使用せずにすみましたけどね。
良かったです。(*´ω`*)。.:*:・'°☆





心配その3…事故や急な病気が心配


海外ではトラブルがつきもの。
いつどこで事故にあうか、重篤な病気に見舞われるかわかりません。
また滞在している2か月の間に
どこぞやに卵巣がんの転移症状が出てくるやもしれません。


てなわけで、何かあったら現地の病院にかけこむ気満々で位置を把握しておき、
ひととおりの準備をしておきました。


まずは某有名保険会社の旅行保険に加入。
癌の既往があっても2000万円までの医療が受けられるものを選び
滞在期間が長かったので、旅行保険ではなく短期留学保険にしてもらい
随分と安くあがりました。
(確か10日滞在のEちゃんMちゃんと値段がたいして変わらなかったような。)


普通の旅行保険と違うのは「客死」した場合の保険がかけられないことだけ。
でも欲しいのは「病気や事故の対応」だけだったので異存はなしです。



更によもやの病気や事故で、病院に運ばれた時のために
今までの病歴を細かく記した 英文診断書の作成を、大学病院でお願いすることにしました。


.:*:・'°☆。.:*:・'°☆



つうことで閑話休題。
やっと今回のお題の 英文診断書についてであります。
(↑余談が長いんだよっ!)


私がお世話になっている大学病院では、普通の診断書を依頼するときは
大学病院のセクレタリー部門を通すのが決まりなのですが
なぜか英文診断書に関しては
『直接主治医に相談してくださいね』
と冷たい対応。(´;ω;`)シクシク


しかも文章作成に長時間かかってしまう場合には
30分おきに(確か)5000円ほど値段がはねあがる仕組みなんだとか。
ふんがーーーーーーーー!
なんじゃそりゃ(#`皿´)ノ!!!



つうことで6月の婦人科経過観察のどさくさにまぎれて、
主治医の菊正宗先生に英文診断書作成のお願いしたのでした。



「えーーと菊正宗先生。。。。
これこれこういう理由で、どなたか英語が堪能なレジデントさんに
英文診断書を書いてもらいたいのですけど。。。。」


この時、超絶多忙の菊正宗先生には、
英文診断書など書いている暇は無いだろうと想定してたのと、
診断書の超過料金を払うのは嫌だったこともあり、
帰国子女のレジデントの方にでもサクサク書いてもらおうという
セコイ魂胆を胸に秘めておりました。


「おおっ?またイタリアいくの?」


とほほのほ。。。
どこに行くかすっかりバレバレ。
菊正宗先生はしっかりお見通しです。


「はい。2カ月近く短期留学してきます」

「ふーーーーーん。
それで診断書はイタリア語じゃなくていいの?」


おやおや?
もしやイタリア語で診断書が書ける
語学堪能な部下でもいるのだろうか?


「はいイタリア語じゃなく英文でいいんですけど。。。」

「そう。。。。」


というやいなや、
なにやらパソコンをカタカタカタカタカタカタ………


にゃにゃんとっ!!
あっという間に英文診断書の大まかな雛型を作ってしまったではないかっ!!


「こんな感じでいいのかなぁ?」

「ひょえええええええええええええ。
先生仕事はやすぎっ!!(゜ロ゜ノ)ノ」

「ふふふっ。」


↑なぜかちょっと嬉しそうな菊正宗先生。


「というか。。。。( ̄ロ ̄lll)
まさか先生じきじきに診断書を書いて下さるんですか?」

「何か問題でも?」

「いえいえっ。光栄でございます。
お忙しいので部下に回されるものだと思ってまして。。。。」

「ふふっ。でもね今すぐには無理だから、来週とりにきてね!」

「ううっ…菊正宗せんせぇえっ。
ありがとーございますっ(つд;*)」

「ふふふっ。」


↑なぜかやはり嬉しそうな菊正宗先生。
英文でカタカタパソコンをいじっている時の楽しそうな雰囲気から、
語学がかなり堪能だとお見受けしました。
(↑つうか英語で論文を作成するんだから当たり前なのだわね。)






つうことで出来上がった英文診断書。
(*´ω`*)*:・'°☆



まさかじきじきに英文診断書を書いて頂けるとは思わなかったので
感謝感激雨あられーーーー!!


2枚めにはしっかりと菊正宗先生の 英字サインも入っております!
それがまた超かっちょいいのだyo!
(↑ほほっ主治医のろけ…ごめんなさいまし)


診断書は最後に封をされ、割り印をされて見られなくなってしまうので
その前に記念撮影(?)もさせてもらいました。
ああアタシってば。なんちゅうミーハー!
。.:*:・'°☆(* ̄∇ ̄*).:*:・'°☆



幸運にもイタリア滞在中に英文診断書を使う機会はなくて済んだのですが
これは今でも大事に持ち歩いて お守りがわりにしております。



.:*:・'°☆.:*:・'°☆



さてさて再発治療終了後18ヵ月めの血液検査の結果を
いつものように備忘録として記します。
(6月11日採血←どんだけ前じゃ!)



白血球 前々回3000→前回3200→今回3900
(正常値3500~8500)

血色素 前々回12.7→前回12.3→今回13.1(正常値11.5~15.0)

血小板 前々回216→前回228→今回224 
(正常値150~350)

CA19-9・・・→11→11→11
CA125・・・6→6→7
内診もエコーも異常なし。




さてさて。また余談ですが
最近時間の合間をみて、癌再発のセミナーやリンパ浮腫セミナー、
病院の患者会などに参加してみました。


病気を発症してからというもの
どんなにネットや書物等で勉強をし、知識を得たとしても
医療の素人である私には いつまでたってもわからない事だらけです。


特に最近強く思うのは
「初心は忘れるべからず!」ということ。


既に知っていると思っている事柄でも
定期的にプロフェッショナルの意見を伺うことにより
また新たな「気付き」があるものです。




にほんブログ村 病気ブログ 卵巣がんへ

にほんブログ村

↑では同じ卵巣癌の方のぶろぐがご覧になれます
ぽちっと応援よろしくおねがいします
(*^ ・^)ノ⌒☆

 
おおおおお
もう11月もなかばですやん!!
多忙で経過観察記事がなかなかおいつかないよっ。( ;∀;)




Android携帯からの投稿