少し前ですが、
「THE  FIRST SLAMDUNK」を見に行ってきました




私のスラムダンク歴は昔原作は読みましたが、どうやら最後までは読んでなかったようです…。
しかも詳細あまり覚えてない驚き
旧作アニメは見てない勢です


今回の映画はプロモーションでかなり炎上して、私のTLでもド世代の方々の悲しみで溢れてた時期もありました
しかし映画が公開されると評判の良さで興行収入の一位の週が続きましたよね

元々スポーツ原作が大好きという事もあり、気になって見に行くことにしました!


そして声優陣の他に懸念されてたのが、いわゆるCGアニメというか。
原作者の作画とアニメの作画は普通違うもんなのですが、井上雄彦先生の作画がそのまま動いてる感じですね
予告見るかぎり、確かに日本のアニメーションに慣れてる側からするとちょっと違和感あり…でした


が…!


見に行って大正解でした!!!


しかもこれは劇場で見たほうが絶対良いです!!!
見た方のほとんどが言っているように、
体感10分です
当日は仕事終わったあとご飯をたっぷり食べてお腹膨れて夕方から映画館入りしたので、眠くなっちゃうかな〜と思ってたんですが全く眠くなりませんでした…。



リアルに近い作画だけに試合の臨場感が半端ないし、何より音楽とのハマり具合が凄すぎて何度も鳥肌立ちました


この曲のイントロ部分が流れる場面は「ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」ってなります!


この映画は原作はもちろん、脚本・監督も井上先生との事ですが、なんかもう…すごいセンスだなって思いました


スポーツ原作の何が好きかって、登場人物の成長や仲間・ライバルとの関係性など多々あるんですが、やはり勝利への執念、強敵相手でも絶対に最後の最後まで諦めない…とか超胸熱ですよね。
そしてそこをどう見せるかが作者の腕の見せどころ…なーんて上から目線みたいな言い方になっちゃいますが
でも荒唐無稽な大逆転劇では読者も白けてしまうしね
面白い作品はそこが本当に上手い

原作で描かれてる試合場面なので今更ですが、凄まじい展開でした
息つく暇もないとはこの事…

あと安西先生の台詞が素晴らしい
途中、一人一人に声かける場面も泣きました


そして私は割と前情報無しで見たんですが、主役が宮城リョータというのは聞いてました
ここから内容ネタバレありますのでこれから見に行ってみたい方いましたら気をつけてくださいね












映画は、山王戦からいきなり始まり、途中途中に回想という形で日常部分が描かれます
リョータの沖縄での子供時代から。
まさかあれほどしんどい話だと思ってなかった
ちょっとしんど過ぎる位でしたが、終わったあともずっとじわじわくるストーリーでした

リョータとお母さんの内面の想いの描写がすごくリアルで、ジャンプ作品というよりまるで映画のようだと思いました

見た方のなかにはお母さんが冷たい、リョータが可哀想という意見もあるかもしれません
が、海に消えた息子の写真をいつも見える場所に飾れるようになるまでに、お母さんとリョータにはあの年月が必要だったんですね
その繊細な描写に唸りました

お母さんの中にもどうしてもまっすぐにリョータのバスケを応援できない葛藤や罪悪感もたくさんあったと思うし、リョータもお母さんに心配かけてばかりで、本当は父や兄の代わりに自分が母を支えてやらなきゃいけないのに…と、お互い色々思いつつも、親子だから、家族だからこそ難しい部分があることをリアルに描いておられたと思います

リョータの兄への憧れ、嫉妬、敬愛…そんな様々な想いが伝わってくる内容でした
いちばん多感な年頃だものね…

リョータが母に書いた手紙。
最初に書いて消した部分はちょっと切ないけど、でも普通の兄弟でも「うちの親は弟または妹のほうが可愛いんでしょ!」みたいなことは多々あると思う

きっと、お母さんの愛情は想いは、リョータに伝わっていたんだと思います
最後の海辺の場面もすごく良かった
しかしなぁ…バイクの事故はダメだよリョータくん…お母さんにこれ以上辛い思いさせたらダメだよ…!

立て続けに家族を失ったお母さん見ててしんどすぎて辛かったんですが、一番下の娘ちゃんが明るくて可愛くてその設定に救われました
娘はずっとお母さんの話し相手になってくれたり寄り添ってくれる場合が多いからね!


原作読んだ記憶もすでにおぼろげなんですが、リョータって確かアヤちゃんアヤちゃん言ってるイメージだったような…?
一番最後の場面も驚きでしたが、
あらちさんに考察聞いて鳥肌たちました
海=兄という解釈も納得だし、ソータが亡くなったあと子供時代のリョータのプレイを見たおっさん達が兄ちゃんほどの選手じゃないなと言う(酷いあせる)場面があったので、リョータは長い年月をかけて立派に兄を越えたって事なんだろうなって私も思いました


私ももう一度見に行きたいと思わせてくれる映画です
本当に素晴らしかった!


…が、私が次の日、旦那氏(原作履修済)に絶対映画館に見に行ったほうがいいよ!と言ったらそのまま予約して見に行ったんです。
帰ってきたらまず「リョータってさ〜連れ子(お母さんの実の子ではないという意味の)?」と聞いてきたので
「はぁ〜!?なんでそんな話になるのよむかつき!」と私
「だって、お母さんリョータに冷たいじゃん」
うーん、やっぱりこういう感想の人もいるか…凝視
旦那氏は単純というか体育会系脳というか、大体いつもこんな感じの感想の人なんでまぁ驚きもしないんですけどねチュー

試合の場面は大変面白かったしやっぱり音響が凄かったと言ってましたニコニコ



職場でも旧作アニメ好きだったという人に全力でおすすめしてきました(笑)
私も原作漫画ちゃんと読み返したいな〜!