郡山に出かけたついで南東北をふらふらしています。

 

 

松島の次はいわきで一泊して双葉町へ。

そう、昨年時間の都合であまり見て回れなかった「東日本大震災・原子力災害伝承館」に再度訪れます。

 

いわきから常磐線に乗り、双葉で下車。

5両編成の電車から降りたのは私ひとり。

 

 

きれいな駅舎ですが、無人駅です。

でも首都圏からSuicaでこれちゃいます。

 

双葉駅にはコインロッカーがないので、ここからの道中は荷物を持ったまま。

ここの放射線量は0.082μSv/h。昨年訪れた時は0.085μSv/hだったので、それほど変わっていません。

まったく問題ないレベルです。

 

 

駅前で待っていたシャトルバスに乗り、東日本大震災・原子力災害伝承館へ。

 

 

西田敏行さんによるナレーションの映像を観て、展示エリアに入っていきます。

事故発生前の双葉町の様子。「原子力 明るい未来のエネルギー」・・・・

 

 

展示内容は昨年来たときとあまり変わらないので、こちら↓を見てくださいね。

 

 

これは昨年見た記憶が無い。

事故後、浜通りに来るとこの黒い袋が道端にずらりと並んでいたのを思い出します。

 

 

昨年は、電車の都合で伝承館周辺を見る時間がありませんでした。

今回はぜひ海の方へ・・・

 

伝承館からは真新しいコンクリートの防潮堤が見えます。

500mくらい歩いて到着。

広野、大熊方面は帰宅困難区域で通行止めです。

 

 

防潮堤に登ってみました。

高さは10mもなさそうです。このくらいで大丈夫なのかな?

海は至って穏やかです。

 

 

ついでに360度パノラマ。

原発がすぐそこにあるんですよね。

 

道路も防潮堤も、新しく整備されてとてもきれいなのですが、誰もいません。

なんだか異様な雰囲気に包まれています。

 

双葉駅まで2キロちょっと。昨年通ったのと同じ道を歩いて戻ります。

 

地震によるものか津波によるものかわかりませんが、蔵が修復もされない状態で放置されています。

 

 

錆びだらけ。悲しくなりますね。

 

 

昨年は1.127μSv/hだったホットスポット。

1年や2年で下がるものではないのです。

 

 

受け入れ不能な救急入口。ここも一年前のまま。

 

 

駅までの道のり、数台の車とすれ違った以外、誰も見かけませんでした。

駅近くでは建物は普通に建っていますが、とにかく人を見かけない。

まるで人類が消滅した街を見ているようでした。

 

伝承館で西田敏行さんが語っていた

「廃炉作業はまだまだ続いて、私が生きてるうちに見届けられっかどうか… 無理かもしんねえなあ。」

の言葉がズシーンときます。

 

今回歩いたルートです。