【「正論だ!」 海上自衛隊の呉地方総監・伊藤弘総監。 国防費増額を「無条件に喜べない」の勇気ある発言だ!⏩この人すごく見識が高い。日本経済、社会保障制度の状態を熟知している! 自民や公明、維新の政治家及び支持者の見識が異様に低いだけだ。文民統制違反にもならない!】


 海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)の伊藤弘総監が、個人的な「参院選で防衛費を対GDP費2%に増額することを自民党が公約にあげた」ことについて  記者会見で問われて、個人的発言として断った上で「もろ手を挙げて無条件に喜べるかというと、私個人としては、まったくそういう気持ちにはなれない」と述べた。
 その理由として、「社会保障費にお金が必要であるという傾向の中で、我々だけが特別扱いを受けられるほどに、日本の経済状態が良くない現実の中で、一国民としてそう思います」と、発言していたことがわかった。

 


 この記事をみて、感激した。 あの311東日本大震災の時にいろいろな自衛隊が来て、遺体収容なの嫌な作業を率先してくれたときにも、音楽で心を癒やしてくれた時も彼らは私達の被災者にとっては、まさに「ヒーロー」であった。
 伊藤総監はアフリカ・ソマリア沖の海賊対策のための多国籍部隊で指揮官を務めた経歴も持つ制服組であるが、これは非常に勇気ある発言で見識が高い。 新しい武器購入よりも今の装備の整備の大事さを伝えている現場の声である。
 自公、維新などの政治家よりも、ずっと日本の経済や国民の暮らしの実態を知っている。 
 自民党の議員の政治家よりも、かなり見識が高いと思う。
総監こういう視点で、全体を俯瞰してる総監の発言は素晴らしと思う。



【防衛費増額「無条件に喜べぬ」 海自呉総監が「個人的感想」 「社会保障費も必要、特別扱い受けられるのか」 毎日新聞 2022年7月6日】
 

 

▼記者からの質問に答える海上自衛隊呉地方総監部の伊藤弘総監=広島県呉市の呉地方総監部で2022年7月4日午後3時24分、岩本一希撮影

 

海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)の伊藤弘総監は4日、参院選で防衛費増額が争点になっていることについて記者会見で問われ、「(増額を)もろ手を挙げて無条件に喜べるかというと、全くそういう気持ちにはなれない」などと述べた。

【岩本一希】  
◇伊藤弘総監の発言(概要)
記者:参院選で、防衛費をGDP(国内総生産)比で2%まで増やすことも念頭にするとの議論がある。現場から見て、防衛予算の現状や2%という議論をどう考えるか。
伊藤総監:今、5兆円超の予算をいただいている防衛省として、それが倍になるということを、個人的な感想ですけれども、もろ手を挙げて無条件に喜べるかというと、私個人としては全くそういう気持ちにはなれません。というのは、社会保障費にお金が必要であるという傾向に全く歯止めがかかっていないわけです。どこの省庁も予算を欲しがっている中にあって、我々が新たに特別扱いを受けられるほどに日本の経済状態ってどうなんだろう、良くなっているのだろうかということを一国民としての感想ですが、思います。
 そして大事なのは、何を我々自身が必要としているか、ということをしっかりと積み上げる。整理して国民に提示していくということなんだろうなと思います。
 ロシアによるウクライナ侵略、これでミサイルや砲弾といった弾の数、それを十分持っておかないといけないという議論がしきりとなされていますよね。一方で、それに勝るとも劣らぬくらい重要な船、飛行機、潜水艦、これらを維持・整備していくということの重要性。通常艦艇も潜水艦も、実は塩の水につかっているんですよね。海水という。放っておくと基本、さびちゃうんです。航空機もたくさん持っています。固定翼もヘリコプターも。一般的な飛行機に比べると非常に低空を飛びます。海面すれすれを飛んでいる。基地に帰ると機体を洗っているんですね。そうやって塩水を落とすことによって、整備を少しでも楽にしようとしています。放っておくと、どんどん悪くなっていく。
 極論ですけど、ミサイルや大砲の弾をたくさん仮に買ったとしても、それを撃つプラットフォームである船の手入れを怠ったら海の上に出て行けない。
 目を引かれる装備とか技術とかいろいろあるんですけれど、もっと地に足を着いたメンテナンスですとかロジスティクス、ここにももっと注目をしてほしい。その辺に対する国民、一般の理解をいただけたらなというふうに思っています。
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Twitterの反応ーー。

 

 

【わたしも漁師であり、船が機械危惧の海水の悪影響は知ってい、このメンテナンスを怠ると仕事にならないのだ】
 伊藤弘総監が言ってる、「船、飛行機、潜水艦、これらを維持・整備していくということの重要性」については、痛いほどわかる。
 だから、新兵器の「ミサイルや大砲の弾をたくさん仮に買ったとしても、それを撃つプラットフォームである船の手入れを怠ったら海の上に出て行けない」と語っているの納得がいく。
 つまり、軍事費を増やしてもその管理とメンテナンスがしっかりしていなと話にならいのだ。 
 今の軍事で欠かせないのは「半導体」であるが、漁船もまったく同じであり、「半導体」がなけば、エンジンを作れないし、後はDGPSプロッター、魚探、レーダー、自動操舵機(オートパイロット)、などなど全てが半導体が必要である。
 ところが、この電子部品への塩害というのは、原始的なエンジンよりも
厄介であり、沖合でエンジンが止まるケースが非常にリスクが高いのだ。
仮にエンジン停止となれば、そういう電子部品など直せないない。
 電源も喪失して下手をしれば無線も打てない場合もある。
 このために同総監は「目を引かれる装備とか技術とかいろいろあるんですけれど、もっと地に足を着いたメンテナンスですとかロジスティクス、ここにももっと注目をしてほしい」と痛感してるのではないだろうか。
 何よりも、防衛費増加で「日本経済」、「社会保障制度」への影響を心配してるのだ。
 日本経済は30年も続くデフレの中で賃金も下落して、この物価高で国民は苦しんでいるし、「社会保障制度」でも、「年金」などは2年連続減額されている。 
 国家としの予算配分についての見識も高い。と痛感する。
これを、制服を着て「個人的意見」として述べているが、勇気が必要なことではないのか。



【海自総監がこのような発言をせざるを得なくなったのは、防衛費GDP2パーセントという数字ありきの公約を自民党が掲げたから】
 そもそも、日本の「防衛費をGDP1%以内が2%以上」にされたのか?
これは、「ロシアのウクライナ侵攻」であるが、わが国の安全保障論議にも大きな衝撃を与えていた。
 参院選挙後にも佳境を迎えると見込まれ、新たな国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の「防衛戦略3文書」の策定に向けた動きも、活発になった経緯がある。
 日本の衛関係費は、2022年度当初予算で5兆3145億円である。
「自民党の安全保障調査会」(自民党の清和会を中心)に押されて「目下GDP(国内総生産)比が1%程度である防衛費を、今後5年以内に2%以上へ引き上げるよう」に岸田政権に要請したからである。
 これに対して、伊藤弘総監は「大事なのは、何を我々自身が必要としているか、ということをしっかりと積み上げる。整理して国民に提示していくということなんだろうなと思います」とのべているのだから、文民の政治家よりも、総合的であり全体を俯瞰しているのは明白である。
「政治家らが一方的に決める文民」で自民党の政治家よりも、遥かに民主的でありこれが現場の声であり、合理的である。

▼海上自衛隊広島県呉市の呉地方総監部


 

 

【伊藤弘総監はこのような「政治的な事を言っては」辞職させられるのではないか? と頭をよぎった】
 実際に、伊藤氏の発言が文民統制に反するという批判が起こっているようであるが、そもそも今現在の「文民」の方がおかしい。つまり、政治の方が防衛費増の先走っているのだ。
 文民統制とは、軍が政治家よりも権力を持つ事を禁止しているが・・。
自民党のタカ派の右派の政治家の方が、よっぽど偏った思想ではないのか?
日本会議や神道同盟に所属していて、戦前回帰思想を持って、「集団的自衛権を拡大」し「自衛隊が米軍支援なので海外に派兵する」事を可能にしたのだ。
これは、なにも自衛隊などから要請があった訳ではないのだ。

 伊藤弘総監の発言は「軍事の拡大を主張していない」し、むしろ国家全体を見て「個人的意見」としていおり、日本の経済悪化を見ており「社会保障制度」の劣悪を話した上で、「軍事費の増額をもろ手を挙げて無条件に喜べるかというと、全くそういう気持ちにはなれない」などと述べただけなのだ。
 むしろ、自民党のタカ派の政治家が政府に圧力をかけた方が危なっかしいではないか。しかも、これは自民党内で決まっただけで、国会を通していない。閣議決定したわけでもない。 
 選挙の争点にしようとし、「勝った勝った、信任された」として、実行するのだろう。

【自衛隊は、人を殺す部隊ではないく。あくまで人を助ける部隊であって欲しい】
 東日本大震災の時に、自衛隊ほど頼りになる集団はないと痛感した。
 壊れた家の下、瓦礫の下から、ご遺体をあげてきてくれた。
そして、棺桶が間に合わず、土葬したがそれも自衛隊が協力してやってくれたのだ。


▼瓦礫の中からも、ご遺体を見つけて上げるのも自衛隊がいたから出来たのだ。

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▼逃げ遅れた人なども自衛隊員が救ってくれた、その生命は数多くある。

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▼棺桶が間に合わず、身元の分からないご遺体は、後で遺族が出てくるために荼毘に付すことが出来ずに
自衛隊が穴をほって埋めたのだ。また、遺族が分かって掘り起こしたのもほぼ自衛隊がやった。

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私が思うのは、災害大国の日本の中で自衛隊は、
人を殺す部隊ではなく、国民の生命を助ける部隊であって欲しいと願うし、
海外派兵でも、大災害などへの人を助ける部隊であって欲しい。


こんな事をいえば、ウヨから「中国、北朝鮮」がせめて来たら?
という声が聞こえて来そうだが、
憲法9条がある以上は、2項の規定があり防衛力を大きくは出来ないのは当然である。



▼142の国と地域の中で日本は何位なのか? 
ここでは軍事力と言っているが、日本に限っては、軍隊ではなく専守防衛の自衛隊なので防衛力という。
そのことを念頭に置いてランキングを見てほしい。




そうでなくても日本の軍事力は既に、実質はロシアが抜けるから4位なのだ。

やるのなら、まずは憲法改正して、9条の2項をはずさなけばならない。
それが筋である。



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