6月下旬頃になると、地元の和菓子屋さんには、【氷室饅頭】の張り紙が見られ、大々的に売り出します。
この氷室饅頭の詳細を説明するため、食べてみました
こし餡がぎっしり詰まり、表面はほのかに清酒の香りがする酒饅頭です。
いわれは、今からさかのぼる事、300年以上前の藩政時代にあります。
加賀藩の前田家から、徳川将軍に氷を献上したことから始まります。
寒い冬に室(むろ)に保存してあった氷雪は、6月1日に江戸に向けて出発しました。長い道のりのため、その氷雪をむしろと笹の葉で、幾重にも包んで溶けないようにしました。
そして無事に江戸に届くよう、お饅頭を神社に供えて祈願したとの事です。
町民はこの日、氷のかわりにお饅頭を食べ、夏を越す体力を養い、無病息災を願いました。
金沢朱鷺の苑の入居者さんにも、無病息災を願い、おやつの時間に召しあがって頂きました。私はその写真を撮りに行きましたが・・・。
私が味見している頃、食べておられ、すでにお腹の中でした
仕方ないので、ニッコリ('-^*)と私に微笑みかけてくれた、てるてる坊主を収めてきました
しばらく続いている雨で、どなたかが作ってくれたのでしょうか(-^□^-)
和菓子どころ金沢ならではの伝統行事を、今後も絶やすことなく大事に継承していきたいですね。
私達若い職員の世代は、金沢朱鷺の苑の入居者さんから、さまざまな古き良き郷土の風習などを教えて頂く事があります。ともに大切にし、受け継いでいきたいと思っています。