国民は、主権者として国の政治に参加する権利を有しています(憲法前文・1条)
選挙は、政治に参加するための重要な手段ですから、
公正かつ公平な仕組みのもとでなされる必要があります。
しかし
「Aさんの一票がBさんの一票のよりも大きな価値をもつ」
という不公平な状況が長年続いていました。
この状況は、「法の下の平等」を定めた憲法14条に反する
と考える人が起こしたのが「一票の格差」に関する訴訟です
この裁判では、注目すべき点が2つあります
①違憲判決がでるか
②違憲判決がでた場合、選挙の効力はどうなるか
違憲判決が言い渡されたことは過去にもあります。
選挙が違憲状態で行われたならば、その選挙は無効と考えるのが筋です。
しかし、
選挙を無効としてしまうと、当選した議員の立場があやふやになるので、
選挙のやり直しが必要になったり、大きな混乱が生じます。
現実に起こる問題を考慮すると、「選挙無効」の判決はなかなか出せません。
また、司法が政治の分野に口を出すことは
三権分立の観点から、厳に慎むべきでもあります。
そのため、最高裁判所は「違憲だが選挙は有効」というかたちで、
国会による是正に期待してきました。
裁判所が何枚もイエローカードを出し続けてきたのに、
国会は、それを無視し続けてきたのです。
最高裁もそろそろ堪忍袋の緒が切れるかもしれません。
司法に苦渋の決断をさせる前に、政治部門で解決して欲しいものです。