『カフェー丸玉女給事件』とは、昭和初期に騒ぎになった民事事件です。
とても有名な判例なのでご存知の方も多いと思います。
概要は、クラブのホステスさんに「君が独立するときは私が資金を出してやろう」
と下心たっぷりで大見得をきってしまったところ、ホントに請求されちゃったという事件です。
毎晩どこかのクラブで交わされてそうな会話ですが、
裁判で争われた結果、「支払う必要はない」ということになりました。
法的な効力を発生させる必要の無い、戯言にすぎないからです。
学問的には「自然債務」と言いまして、履行を請求することはできないが
任意に履行された場合は、返還を請求されることはないという微妙なポジションに
ある債権を説明する際に、この判例が引用されます。
苦笑いしながら読み、漂う男の悲哀を感じ、女性の冷たい視線も感じる。
法律に限らず、人生も学べる判例です。