これまで23年間、日本のプロ野球を引っ張って来た男の最後だった。
晩年は、故障を繰り返し、給料泥棒とさえ揶揄されてきたがやはり彼の人気は絶大だった。
今日の引退試合の白熱振りを見れば当然だ。今日の試合の入場券は、発売から1時間半で売り切れたらしい。出来るものなら僕も見たかった。
野球をしていた僕にとって、清原は雲の上の存在でありヒーローだった。
だからと言って真似をしてボウズにしたわけじゃない。
8年前の24歳から僕はボウズだからボウズ歴は勝った。
一時期、僕は清原に似てると言われたこともあったが、途中から清原は、路線が変わって来たように思えた。
飛距離を追いかけるばっかりに筋力トレーニングに精を出し、格闘家の真似事や大リーガーの真似をして、金髪にしたり、日焼けサロンに通ったり、ピアスをしたり・・・
あれだけの実力があるんだから、まじめにやればタイトルだって狙えたはずなのに、ビジュアルにこだわりすぎて、晩年は道を反れて反れてしまったように思う。
コーチ、監督でさえ彼に指示を出せなかったと言っていた。
人間やはり、どれだけ大物になっても一言厳しく助言してくれる人が必要だと思った
僕は、幸せなことにこの歳になってもビシビシ意見してくれる先輩や友達が廻りにいる。
これは、すごく幸せなことだ。だってまだまだ進歩出来るということだから。
人間自分ひとりじゃ成長しきれないし、いくつになっても日々勉強の日は、続く。
清原を反面教師にして自分の今を振り返ってみた。
最後に何だかんだと言いながらも清原のヒーロー性は、僕は大好きだった。
若手が伸びてきて、出番が減り存在が忘れかけられていたけど、この試合で
また清原という男をしっかりと印象付けられたと思う。
お疲れ様。これからは、テレビ番組でお茶の間を楽しませてくれることだろう