法恩院住職 鳥沢廣栄著
『スッと心が軽くなる仏教の言葉』を引用させて頂き投稿させて頂きます。
［考え方を少し変えたり、世の中を見る角度を少し変えれば、生きる希望は見えてくるものです。それを説き明かし、安楽な世界へと導いてくれるのが仏教なのです。
仏教には、自分の生き方を変える言葉がたくさんあります。生きる希望が湧いてくる言葉が数多く語られています。そのことを多くの方に伝えたいと思い、本書を記しました。
この本を読んで、少しでも生きる希望が得られるならば、幸いに思います。あなたの心に響く言葉が、きっと見つかることと思います。 合掌］
鳥沢廣栄著
第二章 道が開ける言葉
◆信解(しんげ)───信じることは力を生む(典籍:「維摩経」「観無量寿経」など)
［信じるものを持っている人は強いものです。いざというときに、頑張りがききます。信じる心は強い力を与えてくれるのです。
戦国時代、織田信長は一向宗の一揆に手を焼きました。一向宗の人々は意外な強さと粘りを発揮したのです。それは阿弥陀信仰という信心があったからです。阿弥陀如来の救いを信じ理解し、極楽浄土へ往生できる喜びを感じていたからこそ、命すら捨てることができたのです。これが信仰の力なのです。
信解とは、仏教を信じて理解することです。そして、さらなる向上を求め力強く突き進むことです。他の人と組んで仕事をしたり活動をしたりする場合、相手を信じ理解することが大切です。信頼関係を築くことができなければ、協調性が失われることになります。しかし、お互いに信じあい、理解しあって信頼関係ができたならば、それは大きな力を生むものです。
信じることは力を生みます。友人を信じ、同僚を信じ、そして何よりも自分自身を信じましょう。自分自身にある力や可能性、将来性を信じましょう。誰もが、何かを成し遂げることができる力を持っているのです。それを信じ、己を理解し、さらなる向上を求めましょう。］
【信じる事と解する事が両立して初めて正しく信心する事が出来ます。
信のみが勝る場合は時として迷信に陥る事となり、解のみが勝る場合は学者の如き姿となり、信心の入門にも価しない状態となります。 合掌】
令和６年８月３日１７日(土)午後１時
