法恩院住職 鳥沢廣栄著
『スッと心が軽くなる仏教の言葉』を引用させて頂き投稿させて頂きます。
[考え方を少し変えたり、世の中を見る角度を少し変えれば、生きる希望は見えてくるものです。それを説き明かし、安楽な世界へと導いてくれるのが仏教なのです。
仏教には、自分の生き方を変える言葉がたくさんあります。生きる希望が湧いてくる言葉が数多く語られています。そのことを多くの方に伝えたいと思い、本書を記しました。
この本を読んで、少しでも生きる希望が得られるならば、幸いに思います。あなたの心に響く言葉が、きっと見つかることと思います。 合掌]
鳥沢廣栄著
第二章 道が開ける言葉
◆無財の七施──誰にでもすぐにできる布施(日本での造語)
[仏教の修行として布施行は絶対に外せません。仏道修行の第一といえば、布施以外にないのです。
なぜなら、惜しみなくものを与えるという行為は、人間にとって最も難しいことだからです。
布施というと、金品を与えることを思いがちですが、それだけではありません。
①眼施(がんせ):優しいまなざしを他人に向けることです。相手を睨んだりしないことです。悪い目つきは、布施にはなりません。
②和顔悦色施(わがんえつしきせ):和やかな顔で、いつも微笑みを絶やさないことです。それだけで、周囲を明るくすることでしょう。
③言辞施(ごんじせ):優しい言葉で話すことです。イライラした口調や乱暴な言葉遣いは相手に恐怖を与え、悪い行いになります。
④身施(しんせ):労働力や手を貸してあげることです。ちょっとしたお手伝いですね。
⑤心施(しんせ):周囲に気配りをすることです。心を施すことは最も重要でしょう。
⑥床坐施(しょうざせ):座るところや寝る場所を提供することです。公共の乗り物で座席を譲ったり、道を譲ったりすることです。
⑦房舎施(ぼうしゃせ):住まいを清潔に保つことですが、住まいだけではなく家の周辺や近所の掃除をすれば、もっといいのではないでしょうか。
以上が「無財の七施」です。お金や物がなくても、誰にでも今すぐに始められる布施行です。実行すれば、心に溜まった塵を捨てられることでしょう。]
【確かにこの七施はすぐ出来る様に思われますが、出来る様でなかなか実践出来ない行為です。
仏道修行の特徴です。即ち、間口が広く奥行きが深いのです。 合掌】
世界平和・日本国安泰・正法興隆・天変地変の難の成仏を祈願させて頂き、一日も早くロシア、ウクライナ、中東での平和な日々が訪れます様。🙏🙏🙏