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法恩院住職 鳥沢廣栄著
『スッと心が軽くなる仏教の言葉』を引用させて頂き投稿させて頂きます。
[考え方を少し変えたり、世の中を見る角度を少し変えれば、生きる希望は見えてくるものです。それを説き明かし、安楽な世界へと導いてくれるのが仏教なのです。
仏教には、自分の生き方を変える言葉がたくさんあります。生きる希望が湧いてくる言葉が数多く語られています。そのことを多くの方に伝えたいと思い、本書を記しました。
この本を読んで、少しでも生きる希望が得られるならば、幸いに思います。あなたの心に響く言葉が、きっと見つかることと思います。 合掌]
鳥沢廣栄著
第一章 心が軽くなる言葉
◆観念───いつも観念してください
(典籍:「往生要集」)
[これ以上、打つ手がなくなったとき、人は「観念しました」といって頭を下げます。人は追い詰められてから、やっと観念するものなのです。しかし、本来の観念は追い詰められてするものではありません。普段から観念するものなのです。
観念とは、源信の「往生要集」に見られる言葉で、一種の瞑想法です。阿弥陀如来や極楽浄土を思い浮かべ、つらいこの世から早く救われたい、極楽へ早く行きたいと瞑想することなのです。あるいは、極楽浄土を念じることにより、この世のつらさを耐えしのぶ力を得るための瞑想のことでもあります。
ですから、追い詰められてから観念したのでは、実は遅いのです。普段から観念していれば、苦しいことやつらいことにも耐えられる力を得られることでしょう。いつも観念していれば、心は常に極楽浄土ですから、どんなときも落ち着いていられるでしょう。
極楽浄土や阿弥陀如来に限ったことではありません。どのような仏様でも菩薩様でも構いません。つらい時、苦しい時、心にその仏様の姿を思い浮かべ、そのつらさや苦しさに耐えることができる力を念じましょう。いつも観念してみましょう。きっと、思いもよらぬ力が涌き出てくることでしょう。]
【文字のみ見ますと難しい事の様に思われますが、私も私たちも平素から行っている事です。
佛(ぶつ)菩薩に対し、願い成就を念ずる事です。自らの利益(りえき)の為に念ずる事はしてはならないです。絶対に叶えられません。 合掌】