法恩院住職 鳥沢廣栄著
『スッと心が軽くなる仏教の言葉』を引用させて頂き投稿させて頂きます。
[考え方を少し変えたり、世の中を見る角度を少し変えれば、生きる希望は見えてくるものです。それを説き明かし、安楽な世界へと導いてくれるのが仏教なのです。
仏教には、自分の生き方を変える言葉がたくさんあります。生きる希望が湧いてくる言葉が数多く語られています。そのことを多くの方に伝えたいと思い、本書を記しました。
この本を読んで、少しでも生きる希望が得られるならば、幸いに思います。あなたの心に響く言葉が、きっと見つかることと思います。合掌]
鳥沢廣栄著
第一章 心が軽くなる言葉
◆上品(じょうぼん)と下品(げぼん)──できることなら上品に(典籍:「観無量寿経」)
[通常、上品は「じょうひん」と読みますが、仏教語では「じょうぼん」と読みます。同じく下品も「げぼん」と読みます。さらに、一般にはない中品(ちゅうぼん)があります。
上品、下品といいますが、もともとは品位を表した言葉ではありません。極楽へ行けるかどうかを表した言葉なのです。観無量寿経というお経があります。阿弥陀如来の極楽浄土について説いたお経です。その中では、極楽浄土へ生まれ変わる者を九種類に分けて説いています。
一、上品上生、上品中生、上品下生
二、中品上生、中品中生、中品下生
三、下品上生、下品中生、下品下生
一の上品の組は、死後すぐに極楽に行くことができます。生前、仏教の信仰が厚く、規律正しい生活を送った方がこの組です。
二の組は、信仰はごく普通にあり、常識的な生活を送った方で、死後一度別の世界に生まれ変わってから極楽へ行ける組です。
三の組は、戒律や社会のルールを守ることなく、大きな罪を犯した者の組で、死後地獄へ落ちてから、いずれ極楽へ生まれ変わるという者たちの組です。
生きているときの品性は、死後にも大きく影響します。できることなら、信仰を持って、心穏やかに、上品に生きたいものです。]
【この事は言葉を変えると、徳の大きさという事になります。
私は分かり易い言葉として、フィギュアスケート競技等にて使われております、加点と減点をもって話をする事が多々あります。
世の為人の為に尽くす事は、今世のみならず来世も幸せが得られます。
これが仏教の教えです。しっかり加点を増やす人生をまっとうしてゆきます。 合掌】