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大法輪 第86巻第1号特集Ⅱ『仏教のここがすごい!』より一部引用させて頂きました。宜しくお願い致します。🙇
[Ⅲ.仏教のおしえのここがすごい!]
『己を犠牲にしても他を思いやる』ー慈悲ー
駒沢女子大学教授 千葉公慈
[苦悩多きこの世界を明るく楽しく歩むためには、人間同士の心温まる理解と同情がなければならない。
たとえ窮地に追い込まれた生活を送っていても、寄り添う人がいて、共感できる雰囲気を届けることが出来たならば、その人の心は幸福感に安らぐだろう。
仏教では同情と共感にあふれる慈しみの心を「慈悲」と呼ぶ。
仏教の慈悲の〈すごいところ〉は、他者へのいつくしみを゛人間同士のみわざ〝へと導き入れる点である。
大乗の菩薩行では、未完成な人間だからこそ、ゴールのない遥かなる求道の旅路が開かれると説く。
元来「慈」と「悲」は別な語であった。慈が「いつくしみ」、悲が「あわれみ」と解釈されるように、実は両者に若干の相違点がある。
すなわち慈の原語はマイトリーでひろく「友情」「友愛」「親愛の思い」を意味する。
一方で悲の原語カルナーは、「同情」「憐れみ」などを指す。仏教ではこうしたインド古来の語義を継承しつつ、独自の「慈悲」の概念を打ち立てることとなった。
およそ慈は「安らぎをあたえる」(与楽)、悲は「苦しみをとりのぞく」(抜苦)て解されるが、同時に慈と悲は、実践面においては相即不離の関係でもある。
「すべてのものは暴力におびえる。すべてのものは死を恐れる。他を自分の身にひきあてて、殺してはならない。殺させてはならない。
すべてのものは暴力におびえる。すべてのものにとって生命は愛(いと)しい。他を自分の身にひきあてて、殺してはならない。殺させてはならない」 (『ダンマパダ』129~130偈)
このようにブッダの慈悲心の源流には、「他を自分の身にひきあてて」思いを巡らせるという゛究極の同情と共感〝の存在があった。
そしてこの同情と共感こそ、仏教にとってあらゆる実践面の起点となってゆくのである。
すなわちブッダの慈悲の思想は、そのまま布施行の物語として『ジャータカ』などに昇華するところとなる。
「目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ」
(『スッタニパータ』147偈)
【慈悲は仏教徒のみならず、人間が生きる上において大変に重要な徳目です。
英語で云えば「ギブ&テイク」が普通の人の姿ですが、釈尊は「ギブ&ギブ」に向かって精進しなさいと説いて頂いております。
即ち、見返りを求めない心、行動です。一歩づつ近づいて行きたいですものです。 合掌】
世界平和・日本国安泰・正法興隆・天変地変の難の成仏・新型コロナウイルス各地で感染者が急増しております。
一人一人がお互いに気を付けあい早期収束を共に祈願させて頂きましょう。南無妙法蓮華経🙏
「先祖の血みんな集めて生まれけり」と説かれておりますが、私達の血肉の本は多千億のご先祖様から頂いております。ご先祖さまを敬い尊ばせて頂き子孫自らが亡き両親・亡き我が子・我が家族・ご先祖様のお供養をさせて頂く事が今命を頂いている者の使命役目であり信心の基本です。
ご先祖供養を初めとする釈尊の出世の本懐で有ります法華経による信心をご一緒に行わせて頂きませんか。現在FBを通じてご遠方の方々ともご縁を頂き、一乗会会員になっておられます。 合掌
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