東京拘置所では、土日等の休日には午前中からラジオが流れています。
曜日に決まって同じ番組が流れるのですが、土曜日の午前中は押切もえさんのBay FM「押切もえのmoe's up!!」という番組が流れます。
もえさんの「私、押切もえがみなさんの生活をスタイルアップしていきます!」みたいな元気のいい切り込みから入ってくるんですが、拘置所では生活をスタイルアップする必要がないので、いつもラジオを消します。。
今回は、12月1日の第一回公判の事について書こうと思います。
12月1日当日の東京拘置所は、いつものように朝7時の起床からスタートし、いつものように流れていくんだろうなーと思っていたら、起床後少ししたら拘置所で働いている青年が私の部屋にやって来て
「今日は出廷ですので、早めに食事をお持ちします。食器を頂けますか?」
と言いました。
東京拘置所内では、食器は各部屋に各自用の物があり、食後は自分で洗うのです。
おっと、出廷者は慌ただしく動かなきゃいけないのか!とそのとき悟り、早速出廷用の洋服に着替え、顔を洗い…と準備をしていましたが、朝食がなかなか来ません。
(いつもは、拘置所で働く青年達が各部屋を順番に食事を配って回り、その順番を待って、食べ始めます。)
そうしているうちに、フロア全員に朝食を配り始めるタイミングになり、その時ようやく優先的に私に食事が届きました。
青年よ、いつもと今日だと時間的に5分くらいして短縮されていないぞ…と感じつつも早めに食事を終え、出廷のスタンバイOKの状態になりました。
拘置所から地裁にはバスで行くのですが、警務員さんに連れられ、その同日に裁判がある人は皆、拘置所内の同じ場所に集合して(バス乗り場みたいな場所)、バスに乗り込みます。
その集合場所に着いて
「うおっ!!スゴイ人っ!!」と、とにかく人の多さに驚きました。
確実に50人以上はいたかと思います。拘置所からこれだけの人数が裁判所へ行き、裁判を行うわけですから、保釈されて自宅等から裁判所へ行く人を含めると1日にどれ位の裁判が行われているのだろうと冷めた興奮がありました。
私はAM11:00からの裁判で、入廷時に一礼をしました。
その後、すぐ裁判官が入って全員起立の後に着席。
まずは裁判官から私への起訴状が届いていて、内容に間違いがないかを確認されたので
「間違いありません。」
と答えました。弁護士の先生も同様です。
その後、私は証言台へ促され人定質問(第1回公判期日の最初に,被告人として公判廷に出頭した者が人違いでないことを確かめるため,検察官の起訴状朗読に先立って裁判長が行う質問をいう )で
名前、本籍、住所、職業を答えました。
また、その後裁判官から黙秘権の告知があり、「この裁判中ずっと黙っていることも出来ます。」と言われ「へー」と感じながらも、色々と話したい気持ちがあるに決まってる…、と思っておりました。
が!!
この日の私の出番は、以上です。。
その後は、検察側の証拠調べに移り、冒頭陳述(供述調書等の証拠を基に事件のようやくをしたみたいなもの)をした後に、裁判所に証拠の説明と提出を行います。
これが大変そうでした。。
私の場合、証拠等がすごく多いらしく、膨大な量になってしまったようです。
そして検察官が
「証拠第1号証は、○○○○○○で・・・・」
「証拠第2号証は、○○○○○○で・・・・」
と簡単に証拠の内容を言い始めました。
全てで60個くらいあったので、検察の人もなかなかの早口で大変だったと思います。
裁判の時間が、自認事件の場合、目安で1時間くらいと聞いていたので、その時間内に収めるのはしんどかったでしょう。。。。
本当に申し訳ありません・・・
また、その膨大な証拠資料を読み込む裁判官も大変だったと思います。。。。。。
重ねてお詫び申し上げます・・・・
その後、次の裁判が12月14日を予定している事を裁判官から告げられ、第一回公判は終了しました。
こうして、私忘れられない1日があっという間に終わってしまいました。
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