実況ツイッター野郎をあたたかく見守る、対処法。 | 三茶農園/きむらさとる

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居酒屋というのは大衆的な社交場なのだが、その社交場で、その場にいない人にまでつながりを持とうとする参加者が存在するわけだ。
飲み会を実況しているツイッター野郎は、 ツイッターの快感に溺れてそこまで気が回っていません 。だいたい、みんなで飲んでいる場で、目の前にいる人たちと全力で対峙せず、そこにいない人と一生懸命につながりを持とうとする姿勢は、ほかのメンバーに対しても飲み会に対しても、かなり失礼。
冷静に見つめるとけっこう野蛮で気が狂った姿勢だとおもうのだが、こういった参加者に最近ときたま遭遇する。で、「嗚呼ネット社会・・・到来」としみじみしたりするのだが、ひたすらツイッターしているだけのそいつの書き込みが、
「ひさしぶりの飲み会、超楽しい!」
などと、ヘタな顔文字つきの浮かれた真情なんか吐露されてたりすると、かなりお寒いわけだ。けど、そのお寒さ含めて優しく包んであげちゃうのが大人の対応という対処法。
「何てつぶやいたの?」
「誰かリプライくれた?」
「この人が『俺も唐揚げ食べたい』って言ってる」
「おお、すごいじゃん!やるねえ、ツイッター!」
「じゃあさあ、俺がこう言ってたってつぶやいてよ。人間には二種類ある……」
「さっきまでカヨちゃんがヒデアキにしつこく口説かれてたけど、それを石原が助けたなう……って書いて」
積極的にネタを提供してあげたり、名言をでっちあげてみたり、あたたかく見守りつつ「飲み会の最中に何やってんだよ!」と全力否定しないのが、大人の度量と腕の見せどころ。