三茶農園/きむらさとる

三茶農園/きむらさとる

 気付きの共有。コミュニケーション、演出表現について、まちづくり。渋谷とか静岡。

現在、多くの人が在宅勤務をしていると思いますが、コロナ終息後に再び毎日通勤電車に揺られて都心に行くかと言われれば、多くの人はイエスと答えないでしょうね。今回のコロナで半ば強制的にテレワークに移行した会社員の多くは「もう戻れない」と思っているのではないでしょうか。テレワークでは対応しきれない作業もありますが、大抵の業務は自宅でもできてしまうことが分かったのですから。毎日オフィスに行かなくても、週3回在宅勤務、2日だけオフィスに行くといった働き方も十分オプションとして浮上してきます。しかも、2日行くオフィスですら、自宅から近い場所を選ぶようになる。こんな動きが出てくるのではないでしょうか。

 

東京の住まい方は、世界と比べて異質なわけです。

世界だと、通勤時間が片道30分以上かかる人は恵まれない暮らしと感じるそうです。たとえば、家が鎌倉、会社が大手町といったら、東京人には恵まれた生活のひとつなわけです。けど、片道1時間半近くかかり、世界の人たちからみれば恵まれない暮らしです。都心4区の平均通勤時間は片道1時間10分と言われ、ニューヨークだったら、片道30分以上通勤時間がかかる人は、引っ越すか、もっと近くに仕事を探します。バルセロナでは、14時まで仕事したら家に戻り昼寝(シエスタ)、夕方会社に戻りちょっと仕事して、その後まちへ繰り出して夜中まで遊ぶのは、みんなオフィス近くに住んでいるからです。

これから先、世界中から東京へ優秀なエンジニアや新たな価値を生み出す、キーとなるような人々を惹きつけていくためには、都心の新たな住まい方の提示が必要なのでしょう。

 

なにも渋谷の駅前で、レジデンシャルプロジェクト/住宅計画を始めるべきということではなく、町の中に多様な住まい方の提案があるかどうか。でないと、都心は世界から相手にされなくなっちゃう。

お金はそこまで持っていない、けどちょっと背伸びして都心に住みたい。そういった人たちが快適に暮らせる賃貸とかシェアを用意する。既存不適格の雑居ビルをリノベしてファミリーが住まえる少し広めの部屋を用意する。南平台の裏手や松濤のように匿名性の高い住宅もあれば、セキュリティばっちりのゲーテットマンションもある。一方で、中心から少し離れ一駅ぐらいまでの間には地域活動もある。活気ある喧噪を心地よく感じる場所もあれば、街の風景をゆっくり眺められる場所がある。

先んじて、サイバーエージェントやGMOやmixiなど渋谷系企業の一部は、2駅ルールや3駅ルールで、近隣に住まう社員に家賃補助を出し、優秀な人材を(世界中から)惹きつけています。一般的にコミュニティの結びつきは、仕事、文化、人種とさまざまですが、人を媒介に、近い距離関係のコミュニティ同士が接触と融合を繰り返すことで、文化的な活力を生んでいると思うわけです。

わたしたちがどのシティを選択するかは、職/住/遊/学/育/商/医/憩から総合的に判断します。

日本の地方都市では金沢や福岡、静岡や札幌は、通勤地獄からも開放されて、職住が近く、共働きでも子育てがしやすい、海も山も川もあるし、アウトドアのフィールドも近い、気候もいいし、食材もいいです。

ファッションのまち、パリのマレ地区ではショーが頻繁に行なわれますが、デザイナーが近隣に住みつくことで交流とコミュニティの集積が図られています。

 

ニューヨークはグリッドごとにコミュニティがあって、特に南のほうのロウアーマンハッタンの店舗はローカル色がとても強いです。地元の中小商店がすごく頑張っていて、コンビニや量販店の入り込むスキがない。カフェやレストランやバーもそういったコミュニティの関係の中で成立しています。

アマゾンのベゾスは「何が変わらないか」に目を向けることが重要だと述べていますが、いまよりもっともっとインターネットで物が買える時代になれば、新宿や渋谷といったターミナル駅に買い物に行くっていうのはもう無くなるかもしれないです。なので駅前に百貨店がある必要性はないかもしれない。けれど、お腹を満たすとか、交流するとか、体感するとかいうものは変わらないし、きっと残る。

都心はこれまで「働く場所」でしたが、これまで以上に、世界中から東京へ優秀なキーとなる人々を惹きつけていくためには、不適格なビルの再利用も含めて、何かを成し遂げたい人たちの「住まう場所」を用意し、働く人の「遊ぶ場所」を提示していかないと、世界から取り残されるでしょう。コロナ後特に。都市の個性を定義するときアイコニックな建物をまず思い浮かべがちですが、実際は都市の生命力は、すき間と余白から生まれ、コミュニティによって育まれるから。

 

渋谷駅東口地下広場がいよいよ明日11/1オープン(供用開始)ということで、昨日式典がとりおこなわれました。

2006年から10年以上に及ぶ多大な時間をかけて出来上がっているわけで、たかだかここ4年しか関わっていない僕なんかが語れることはないに等しいのですが、ハチ公広場とは反対の、渋谷で言えばB面の、JRと地下鉄の単なる乗り換え導線の、地下の、無機質なコンクリートうちっぱなしの、法律上は道路にあたる、ふつうに考えたら無機質になりがちな単なる「空間」を、関係者のみなさまの超ハードでタフな調整と協議と交渉を重ねることによって、賑わい施設(カフェやパウダールーム)を備えた「広場」を実現させたことに、ただただ敬服するばかりです。

さまざまな活用シーンが思い浮かぶ温かい場ができあがりまして、そんな雰囲気が式典にも現れていたように思います。長谷部区長、エリアマネジメント東浦代表、区画整理施工者UR田中本部長、地元東地区まちづくり協議会小林代表、東京大学の内藤名誉教授、みなさんのお話は温かみやちょっとした笑いもあり、とても良い式典に参加させてもらえたと本当にありがたく思います。

「お前何してきたんだよ?」というと、エリマネや区画と一緒に使い方を考えたり、行政や地元の協議の資料を手伝ったり、ちょっとずつ色々なことを「Think」してきました。いよいよこれからは、どう活用していくか「Do」に主軸が移ります。

 

こけら落としでは、20名のアーティストから「さらなる渋谷への期待」「地下空間」「渋谷川」をテーマにした作品を提供いただき、約1か月間、展示しています。来月は別の企画。タフでハードな協議をソウゾウしながら、僕の顔を思い出しながら、乗り換えついでに覗いてみていただけたら嬉しいです。カフェのシュークリームが美味しいらしいですよ(昨日試食会で食べ損ねたから知らんけど・・・w)。


脇田玲
Yutaka "FMS_Cat" Obuchi
かねた
Norihiro Narayama
Ryota Niinomi Takemoto
phi16
レオル
ritoco
瀬賀誠一
Kakuya Shiraishi
高尾俊介
DIEGO
Lucas Dupy
Russell Maurice
BABU
Nampei Akaki
菊地良太
Stachu Szumski
BIEN
Art Direction by hiromiyoshii
 

ひとつめ、
一ページ目に目的と役割を書いてもらえますか。

どこゴールに目指しているのかの確認用として。

 

ふたつめ、

忘れられないお誕生日会をしてあげることを想像してください。

結婚式の二次会でもいいよ。

どれだけ笑って泣いて忘れられない一日にしてあげるか。

「沢山」の選択肢を考え、

どの案にするかさらに悩んで、

その人だから「こそ」の催しにして、

という提案できていますか?

 

みっつめ、

イラスト、挿絵はどうでもよいのです。

各ページの頭書きの二行は勝負。

死ぬほど「発散」させたものを、「収束」凝縮したものが二行であるべきです。

台割コピペにしか見えないので、三千年ぐらい悩んだ感じにしていきましょう。

テレビ局の企画書はワード一枚ですからね。