夏の暑さがやわらぎ、過ごしやすくなりました。

日中はまだ少し暑いですが、朝晩には、肌寒さを覚えたりするようになりました。蝉の音は、すっかり聞こえなくなり、虫の声が耳にとまるようになり、すっかりあきめいてきましたね。

先日の中秋の名月、きれいでしたね。日本中各地で見えたようですが、ここ徳島県でも天候に恵まれ、すばらしかったです。

この時期、毎年ですが、胃腸の調子が悪くなり、来院される方が多いです。

夏の暑い時期に冷たい水分を多量に摂取したことも関係あるかもしれませんが、季節の変わり目に体調を崩したりと、何か気候の変動と胃腸の状態と、密接に関わっているのかもしれません。

ところで、話は代わり、ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ菌)ですが、今年の2月下旬より、慢性胃炎の方にも検査および治療ができるようになってから、毎月約2-30人くらいの方に検査や治療をさせていただいております。

内視鏡的に慢性胃炎の所見がみられれば、検査をすることが可能です。

また人間ドックなどの内視鏡検診で所見を持参していただいても大丈夫です。

当院でも、除菌療法を開始して約20年、20年前に除菌治療を行い、当院で毎年内視鏡検査で経過を見ている方もいらっしゃいますが、もとっもとピロリ菌がいないような委縮のない粘膜が広がっている状態にまで改善しており、胃がんのリスクもかなり少なくなっているのではと、推測されます。

ただし個人差があり、胃がんのリスクは約1/3程度にまで抑えられますが、除菌後数年経過して胃がんが発生することもあります。

定期的な経過観察は必要と思います。