暑い毎日ですね。今週末は、雨になり、気温が下がたためか、少し過ごしやすくなったような気がします。

夏の暑い時期に比較的多い病気としては、食欲が低下して、体力の消耗が激しくなり、細菌やウイルス感染によって腹痛、、発熱、嘔吐(吐気)下痢を起こしてくる感染性胃腸炎がしばしば見られます。

暑い時に嘔吐や下痢が続いて、脱水症を引き起こし、症状が悪化することもあり、特に小児や高齢者の方では注意が必要です。
細菌感染やウイルス感染がそれぞれ単独で起ることもありますが、発熱や食事をとれないことによる体力の消耗により、免疫力も低下し、細菌感染とウイルス感染が同時に起こり症状が長引くこともあります。

冬季に多いのは、ノロウイルスによるものが有名ですが、特に夏季に流行するものは、細菌感染により細菌性胃腸炎です。腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター等の細菌感染でおこるものをいいます。細菌の種類により症状や治療方法が少し異なります。

症状や対応方法はウイルス性腸炎とほぼ同じです。但し、原則として、あまり下痢止めを使用しない方がいいと思います。症状を悪化させたりするケ-スがあるからです。 また腸炎は診察だけで、ウイルス性か、細菌性かを 断言できるわけではありません。前述したように合併している場合もあります。

最近、多くのドラッグストアでも多くの下痢止めが市販されております。全てがだめというわけではありませんが、特に細菌性腸炎の場合、症状を悪化させることがありますので、あまり服用しない方がいいでしょう。
まず、下痢で失われた水分補給をこまめに行い、それでも繰り返す場合は医療機関を受診しましょう。


当院のホ-ムペ-ジです。
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