星を観る | 知財弁護士の本棚

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企業法務を専門とする弁護士です(登録30年目)。特に、知的財産法と国際取引法(英文契約書)を得意としています。

ルネス総合法律事務所 弁護士 木村耕太郎

 市の野外活動センター主催の天体観望会に子どもと2人で参加した。長野県の川上村というところまで、バスで片道4時間。


 国立天文台の先生二人が講師という、多摩地区ならではの企画。


 天の川なんて東京では見られない。あれが北極星、こちらが白鳥座・・私は星には詳しくないのだが、親切に教えてもらった。巨大な望遠鏡で木星の衛星や球状星団M15を見せてもらったりもした。


 Mは「メシエナンバー」といい、アマチュア天文家のメシエさんという人が、星空の何かもやもやっと見えるものに順に番号を付けていったのが始まりだそうである。(ウルトラマンはM78星雲でしたっけ。)


 太陽系外の惑星が初めて発見されたのは、1995年。まだ、たったの14年しか経っていない。発見した人はスイス人で、ノーベル賞の候補だとか。その後次々に発見され、現在までに400個以上発見されている。しかし、現在の技術では、木星のような大きな惑星しか発見できず、地球のような生命体に適した惑星は発見できないのだという。


 しかし、宇宙には、我々の「天の川銀河」と同じような銀河が約1000億あり、それぞれの銀河に、太陽のような星が約1000億ずつあるという。であれば、地球のような星が無数に存在すると推論するほうが、どう考えても理に適っている。


 しし座流星群が何月何日に見られるとか、なぜ正確に予測できるのかについても教えてもらった。私の子どもの頃には、「しし座流星群」関係のニュースは今よりずっと少なかったから、今の方が予測後術が進んでいるに違いない、と思っていたら、やはりそうであった。チューブ理論というものが関係しているらしい。


 今の天文学者は星空なんて見ない、コンピュータ相手の仕事だと聞いていたが、お二人の先生の話を伺った限りでは、そんなことはなさそうである。


 初めて聞いた話ばかりでとても面白かった。