親の愛 | 知財弁護士の本棚

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企業法務を専門とする弁護士です(登録30年目)。特に、知的財産法と国際取引法(英文契約書)を得意としています。

ルネス総合法律事務所 弁護士 木村耕太郎

 株式会社ワイキューブ代表の安田佳生氏の書いた「嘘つきは社長の始まり を読んだ。ビジネス書としては異色。

 肩の力の抜けた体験的人生論といったところ。映画でも小説でも「笑えて笑えて、少し泣ける」というのが最も好きであるが、この本はそれに近いものがある。

 「残業しないということと、残業するということは、どちらも人が成長するためには必要なステップ」「大切なのは、今の自分にどちらが必要なのか見極めて実行すること」

 「ビル・ゲイツなんか絶対に見てはいけない。」「ビル・ゲイツはNASAがつかまえてきた宇宙人である」「ヒルズ族は架空の人物」

 学校の勉強がまるでできず「とにかくスロースターターだった」著者が劣等感を感じることもなく、むしろ自分は特別なのではないかと感じ続けていたという秘密は、結局、親にとても愛されていたからだという。



 親に愛されさえすれば人生はどうにかなるという事実。父親として、このことは忘れないでおこうと思う。