何かというと「外来魚」の代表とされ、悪者にされるブラックバス。日経の12月12日の夕刊で読んだが、ネットにも記事が出ている。
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20081213ddlk16040555000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20081208-OYT8T00926.htm
ブラックバス12匹の胃の内容物をDNA鑑定したら、うち3匹が絶滅危惧種のイタセンパラを捕食していたことが判明したという記事。
しかし読売の記事をよく読むと「イタセンパラが減っているというデータはない」とあるではないか。DNA鑑定というのは、DNAをPCR法で増やした上で、あるかないかを確認するだけだから、そこのブラックバスにとってイタセンパラをどれくらいの頻度で捕食していたかはわからないはずだ。
大体、「外来魚」の中でも、大雑把に言って、ブルーギルが1000匹いる場所にブラックバスは10匹いるかいないかということが多いようだ。ブルーギルとブラックバスの区別もわからない人にブラックバス批判をしないでもらいたい。
そのブラックバスとて、魚ばかり食べているわけではない。
日本在来の淡水魚にも、ハスなど魚食性の強いのがいる。コイもウナギもナマズも小魚を捕食する。
生態系への影響は、魚食より魚卵を捕食することの方が大きいはずだ。
ブラックバス批判には科学的根拠の低いものが多いように思う。害がないとは言わないが、外来種のアメリカザリガニやウシガエルはどうなのか。どうして誰もアメリカザリガニを駆除して日本在来のザリガニ(知らない人が多いと思うが、3種類ある)を守れと言わないのか。
マスコミの記事というのは、大本営発表のような「聞いたままを載せただけ」といった無批判なものが実に多い。気をつけられたし。