サッカー審判TIPS(726) ハンドの反則 | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(726) ハンドの反則

 

J1リーグ第23節、2020年10月18日(日)の試合でのこと。

横浜FC対FC東京の試合でのこと。

後半も残りわずか。1点を追うFC東京、⓽番の選手のシュートをゴール前で横浜FCの選手がブロック。

しかしこれがハンドだとFC東京の選手たちが猛抗議。

ブロックした選手は手を体の前で合わせ、体に付けているように見える。

体から離れていてボールが当たった場合、「体を大きく見せる」ことでボールの進路を変えたとみなされ

ハンドリングの反則となる。

しかしこの例の場合は手は体の一部としてみなせ、ハンドの反則は取らないということで良いと思う。

抗議する選手に対して主審がジェスチャーで説明している。手に持っているイエローカードは抗議した選手

に出されたものだろうが、このプレーは明らかなハンドリングとは言えないため執拗な抗議は避けるべきで

あったと思う。

  

また、終了間際にもFC東京が売ったシュートが横浜FCのディフェンダーの手に当たったように見えた。

右の写真のゴール寄りにいる水色の選手の手に白くボールが見える。しかしこれもこの画面からは判断

は難しい。ここでもFC東京の抗議はあったようだがハンドの反則にはならず。

 

そしてもう一つ、これは明らかなハンドの件。

同じく10月18日の試合、広島対神戸。

終盤、1点ビハインドの神戸の選手がペナルティエリアの中で上げたクロスが広島の選手の手に当たった。

別角度から見てみよう。

 あ、当たってる。しかも手が体に付いてはいない。

これは私だったらハンドの反則を取るなー。

実際にはPK判定とはならず、広島が勝利した。

FC東京も神戸もハンドの判定により明暗が分かれたことになった。

手が体に付いているかどうかに注意して判定したい。