サッカー審判TIPS(709)
飲水タイム
以前にもこのネタで書いたかもしれないが、猛暑が連続する夏場につきこの話題を取り上げたい。
この土曜日の午前から昼にかけて炎天下、人工芝のピッチで練習試合を行った。私は20分×4本のうち3本に(競技者として)出たが
とにかく暑くて堪えた。
20分なので飲水タイムは取らずに流し、その代わり休憩を多めに取っての試合。
休憩時間には大量の水分を摂取したのにそれでも腹がもたれることなくどんどん吸収されているのが実感できた。
それだけ身体が水分を欲していたのだろう。
帰宅してJリーグの試合をテレビで見ていたところ、後半23分のところで飲水タイムが取られた。
そりゃあプロで夜間の試合とはいえ、飲水タイムは必要だろう。良いパフォーマンスを見せてもらうために飲水タイムは賛成。
しかしながら試合を中断したタイミングが良くないと思われた。
ベンチと反対側タッチラインでゴールラインから相手側陣地の3分の1あたりでのスローインの場面だったのだ。
飲水のために両チームの全員がベンチ前に戻る。疲れているのに反対側のタッチライン際から多くの競技者がこちら側の
タッチラインまでランニングして戻ってきた。
45分のちょうど中間の23分で無理やりとる必要はなく、もう少し良い中断場面を待ってもよかったのではないだろうか。
ベンチ側のタッチラインでスローインになる場面がなければ、ゴールキックの場面でも良いわけだし、律儀に23分で飲水タイム
を取らずにもっと緩く運用してもよかったのでは。
そして競技者のパフォーマンスは一定の割合で落ちるのではなく、後半の最後の方にかけては落ちる割合が増えると思う。
だから、半分を過ぎて疲れて走れなくなってくる少し前に水を入れたほうが残りの時間に良いパフォーマンスが期待できる
のではないだろうかと思った。
ただ実践するならば事前にベンチに伝えておかないと、「半分過ぎたのに主審が飲水タイムを取らないぞ。忘れてないか」と
思われてしまう。「いや、ウチはぴったり半分のところで飲水させてほしい」と主張するチームはさすがにないだろうしね。
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