サッカー審判TIPS(672) PKそののちオウンゴール | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(672)
PKそののちオウンゴール

FIFAワールドカップロシア大会、E組コスタリカvsスイス戦において後半アディショナルタイムにコスタリカがPKを
獲得した。そのPKがクロスバーに当たり、跳ね返りがスイスGKの頭に当たりゴールイン。
記録を見ると、オウンゴール。

確かにPKそのものはバーに当たってフィールド方向に戻ってきたわけなので得点ではなく「失敗」である。
そしてその「失敗」のあとにGKがオウンゴールしてしまったということなのだろう。
一方、競技規則を見ると、PKが完了するときの一つに「守備側GK以外の競技者がプレーをしたとき」というのが
ある。
つまり、跳ね返りがGKに触れた場合は「守備側GK以外の競技者がプレーをした」ということではないのでPKは完了していないことになるのではないかという疑問が出る。
ということは、今回のような跳ね返りがGKに当たった(プレーしたとみなす)場合はPKが終了していないことに
なると思う。(だからオウンゴールではなくPKによる得点ではないか)
ちょっと屁理屈かもしれない。

では、試合中のPKではなくPK戦の場合はどうか。
試合中のPKではバーに当たったところで「PKは失敗」となり、その後「オウンゴール」となった(と思う)。
だがPK戦の場合は「成功」か「失敗」なので「オウンゴール」かどうかは関係ないと思われる。
ボールが動きを止めるまでは結果が確定しないので、GKの頭に当たってゴールインした場合は単に「成功」
となる。

この一連の解釈で正しいでしょうか。