サッカー審判TIPS(649) PKはいつ終わる? | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(649)
PKはいつ終わる?

先日の講習会で聞いた話。

前後半の終了直前に試合時間を延長してPKを蹴らせるというケースを想定する。
この場合、ボールが蹴られて得点になるかならないか結果が出た時点でタイムアップとなる。
試合中のPKだとキーパーやポストに当たって跳ね返ってきたボールをキッカーの味方競技者が
詰めて得点するということも可能だが、時間を延長して行なうPKの場合はキーパーやポスト、クロスバー
に当たって「得点とならなかった」時点で終了となる。
だから、PKを蹴る前にペナルティエリアのライン上に双方の競技者が跳ね返りを狙って位置取りをする
ということも意味の無いことになる。

「せっかく詰めてゴールしたのに!」と攻撃側から文句を言われないように、キックの前に「このキックが
蹴られてゴールインするか跳ね返った時点でタイムアップにするからゴール前に詰める必要はないよ」
と双方に知らせてペナルティエリアから下がらせる、ということも場合によってはやらせるそうだ。
確かにそうしておけば、ベンチや応援団にも疑問や混乱を起こすこともない。

一昨日の浦和レッズvsシャペコエンセの試合で後半終了間際に浦和にPKが与えられた。
その時点ではまだ1、2分時間が残っていた。PKの判定に対するシャペコエンセの選手たちによる長い
抗議のためいつの間にかアディショナルタイムに突入していた。
実際はアディショナルタイムは4分あったためPK終了後も試合はしばらく行なわれたが、もしアディショナル
タイムが短かったら上に書いたように「蹴ったら終わり」という場面になったのだろうなと思った。