サッカー審判TIPS(508)
旗を降ろしてまた上げる
先日U-15の試合で副審を担当したときのこと。
攻撃側のアーリークロスに飛び出したFWの選手。オフサイドポジションからの飛び出しだが、ボールに触れるまでWait & Seeを実行。
触れた瞬間に旗を上げた。しかしトラップが長くなりバウンド。ボールを追ったFWが飛び出したGKと接触。
そこで笛が吹かれた。GKへのチャージで直接FK。
KenKenとしてはGKに接触前のプレーがオフサイドだし、FKの地点も10mは前になるのでオフサイドを取ってほしかった。
そこで、守備側選手がボールを置こうとしたときに主審に「直接?間接?」と聞いた(叫んだ)。
主審が直接FKだと回答したのでペナルティエリア内にボールを置くようにするため、KenKenはGKとの接触地点の横のタッチラインまで下がって再開位置を指示した。
しかしながら、
(1)どうせ直接ゴールを狙えないこと
(2)10mは相手陣に近いこと
からオフサイドを採用して少し前から間接FKで再開をさせるのもアリではないかと思った。
もしかして主審はオフサイドのフラッグを見落としていたかもしれない。
だから、笛が吹かれた後もオフサイドがあった地点の横のタッチライン上に留まり、一旦旗を降ろしたあと勢い良く「バサッ」と旗を上げ、「ここでオフサイドの反則があったよー」と主審に再度アピールするのもアリだったかなと反省。
主審はそのアピールが妥当だと思えば採用すれば良いし、「いやいや、GKへの接触は重大なファウルだから再発の牽制のためにもGKへのチャージを採用して再開したい」と判断すれば、旗を降ろすようジェスチャーすればよい。
それでももう一度オフサイドを主張するほどKenKenはコドモではない。
ただ、一応「オフサイドがありましたがGKへのチャージによる直接FKで再開でよいですか」と尋ねる意味で一旦下げた旗をもう一度上げるというアピールはあってもよいだろう。
これは選手のみならず、ベンチや観客にも「あ、オフサイドもあったけどチャージの反則を採用したんだな」とわかるような解説にもなったはずだ。