サッカー審判TIPS(435)
ペナルティエリアを出てからね
昨日の試合でのこと。
右サイドバックで出場したKenKen。
味方のGKがゴールエリアの左側カドにボールをセットして右サイドに開こうとして走り出したKenKenに向かってゴロのゴールキック。
想像できると思うが、ボールはペナルティエリアを出るまで斜めに長い距離を転がる。
一旦ボールを迎えに行きエリアを出るまでボールを見ながら並走しているKenKenを見て、前方に居る味方が「何やってんだよー、早く触れよ」と怒鳴る。
「わかってねーなー」と思いつつ、エリアを出るまでもう少しなので待ってからボールをトラップして近くの味方にパス。
もし相手が寄ってきてボールをかっさらおうとしたら、「エリアを出てからインプレー」だよと言ってゴールキックをやり直しにさせてもよし、ボールをトラップして自分から「やり直し」にしてもよし、と思っていた。
しかし主審や副審がいい加減で、エリアを出る前に相手選手がボールに触れたとしてもやり直しを命じず、シュートが入ってしまい得点を認められても抗議や説明がややこしい。
などということも考えながらボールがエリアを出るのを見届けた。幸い、相手選手は寄ってこずに、無事にインプレーとなったのだ。
同じ試合の後半。
味方のゴールキックが低いライナーになった。
ペナルティエリアのすぐ外にいた相手選手がエリアに入って胸でトラップ。
そのままシュートしたが、笛が鳴った。どうやら腕にボールが当たったらしい。
「お、ハンドか」と思ったが、さすが我がゴールキーパー。
ハンドがあった場所からフリーキックをすると思いきや、ボールを拾うと反対側のゴールエリアのカドにボールを置いて近くの味方にパス。
これは、ハンドの反則ではなくボールがインプレーになる前(ペナルティエリアを完全に出る前)に触れたためゴールキックのやり直しということなのだ。
審判も選手も「ゴールキック、ペナルティエリア内のフリーキックはボールがペナルティエリアを出るまでインプレーにならない」ということを意識しなければならないね。