サッカー審判TIPS(405) 明らかなハンド | サッカー審判KenKenのブログ

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明らかなハンド
 
このタイトルは…
そう、先日の日韓戦でのハンドのことです。
松井のクロスが相手ディフェンダーの手に当たりゴールラインを割ってコーナーキックとなった場面。
密集でのプレーでもなく、手をかすってボールが通り過ぎたわけでもなく、審判が見落としたとは考えにくい。
 
考えられるジャッジとしては、「ボールを意図的に手で扱う」ではなかったという判断だろう。
ハンドリング(handling)、すなわち「handle」には「取り扱う」という意味があるので、「当たった」のであって「取り扱った」のと違うということだろう。
 
誰だってペナルティエリア内でわざわざ手を出したくないだろう。
意図的に手を出したプレーというのはW杯でのウルグアイのスアレスくらいだろう。
 
韓国DF。腕が身体に付いていたのであれば「当たった」で済まされるだろう。
が、広げた腕に当たり、しかもボールが抜けて行ったのではなく当たったこと(触れたのではなく)によってコースが変わり、しかもプレーが続いたのではなくアウトオブプレーになってしまったのだ。
コースだけでなく状況も大きく変わったことになるのだから見逃すのは適切ではないと思う。
 
ボールが抜けていったら日本選手に渡る可能性があった。
決定的得点機会になったかもしれない。
意図的でなかったとしても、広げた手に当たりプレーが停止したのだから何らかの罰則はあってしかるべきだろう。
これがホームタウンデシジョンというものなのだろうか。
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