サッカー審判TIPS(286)
コーナーフラッグに思う
唐突ですが、コーナーフラッグポスト(正式名称)やハーフウェーラインの外側に立てるフラッグポストの高さはどれくらいかご存知ですか。
かつて研修のときの試験問題に出ました。
1,2mくらいかなーと思い、適当に書いてしまった苦い経験があります。
ちょっと考えればわかります。
1.2mといえば小学校低学年の背の高さ程度。
そんなに低いコーナーフラッグって変ですね。
では1.8m?
自分の背の高さよりも高いコーナーフラッグ?
それも変だな。
答えは「1.5m以上」です。
ですから1.8mというものもあり得ることになります。
太さについては何の規定もありません。
ラグビーで使うような細い、しなるフラッグポストでも構わないように読めます。
サッカーでよく使う黄色い樹脂製のフラッグポストは選手がぶつかったりすると折れる可能性があるのでいかがなものかと思ってしまいます。
しかし、たま~にですが転がったボールがフラッグポストに当たりピッチ内に留まることがあります。
このような場合、細くてしなるポストだと簡単にラインを割ってしまい、出ると思って出なかったという意外性のある展開がなくなるので面白さが半減するということも考えられます。
また、ゴールの喜びでフラッグポストを引っこ抜き振り回したりするパフォーマンスが見られることがあるかと思います。
本来はあまりお行儀の良いことではないのですが、短い時間だけのことであり、すぐに自ら元通りにするのであれば大目に見て警告などしていないようです。
かつてマラドーナがコーナーキックを蹴るときにフラッグポストが邪魔だと言って引っこ抜いてしまったことがありましたが、副審に元に戻すように注意され、仕方なくまた立てたという場面がありました。
確かに邪魔だと思うこともありますが、これがあることもサッカーの一部だということで数ある制約の中の一つとして受け入れることにしましょう。