サッカー審判TIPS(164)
ケガ人への対応(5)
ケガ人シリーズもそろそろ終わりにしないと怒られそうである。
さて、ルールブック(2007/2008版72ページ)には「競技者は、血液の付いた衣服を身に付けることは許されない」とある。
これはけっこう厳しい。
プロでもなければ通常はユニフォームは正副1着ずつしか持ってきていない。
出血があってユニフォームに付くこともよくあることである。
これをいちいちキレイなものに着替えてこい、では普通のアマチュアチームでは不可能である。
大量出血があって白いユニフォームにべったり血のあとがあったりするのは気持ちの良いものではないが、ユニフォームがこれしかないというケースだったら血が付いているからといって出場させないということはできないだろう。
実は、これにはあるわけがあると聞いたことがある。
日本ではあまり問題にはならないが、海外のサッカー環境の中ではエイズ感染予防のため血液には敏感にならざるを得ないという事情があるらしい。
ただし真偽のほどは定かではない。