サッカー審判TIPS(146) ブンデスリーガ観戦 | サッカー審判KenKenのブログ

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ブンデスリーガ観戦

KenKenはこの一週間仕事(サッカーの仕事じゃないよ)でドイツ・フランクフルトに出張していたので更新ができませんでした。
3月13日にインターネットに接続した際に日本で書きかけていた原稿を1回だけアップしましたが、間がかなり開いてしまったことをお詫びいたします。

残念ながら出張中にサッカーを観戦する計画は実現できませんでした。
3月15日(土)、稲本が所属するフランクフルトのゲームはカールスルーエとのアウェーゲームだったため、市内から空港に向かう途中にある開閉式のドームスタジアムで試合を見てから帰国の途に着くという目論見はくずれてしまい、スポーツバーで他の試合の中継を見てから帰国するということになりました。

中継は3種類されており、一つはバイエルンミュンヘン対コットブス、もう一つはハンブルガーSV対ドルトムント。
そしてもう一つがマルチ中継というもの。マルチ中継とはいくつもの会場の試合を少しずつライブ中継するものである。
BARでは最初にチャンネルを選んだバイエルンvsコットブスをずっと見ていた。
コットブスはホームということで、あまり大きくないスタジアムが超満員になっており首位のバイエルンを声援で圧倒。
名手カーンが前半に2本ものゴールを決められ完敗した試合となった。

この試合、TONIが倒されバイエルンがPKを獲得。前半で追いつくチャンスであったのだが、リベリが蹴ったPKをコットブスのキーパーが見事に読んで右(リベリから見て左)に飛びボールをはじいたのだ。
そしてはじいたボールに対してキッカーのリベリが詰めたが、コットブスの24番が一瞬早くクリアした。
キーパーがガッツポーズをしコットブスの何人かがキーパーに抱きつき祝福。スタンドも盛り上がったが、リプレイを見るとリベリが助走しているうちに24番がエリア内に走りこんでおり、ボールが蹴られた瞬間はリベリのすぐ後ろくらいの位置にいた。
これならば走りこんでいる勢いもあり、GKがはじいたボールに先に触ることも可能だ。
試合後の解説では(マテウスが解説者であった)PKのシーンを一旦ポーズして、24番を円で囲んだりしていた。
当然これは守備側の違反でキックが失敗したことになるので「キックのやり直し」である。
審判は目の前を通過した守備側違反者がこぼれダマをクリアしたのだから見逃しはやってはいけないことだ。
ところがリベリも抗議することなく、スローインで再開された。

ブンデスリーガでもこのようなケースがあるのか、と思った。