サッカー審判TIPS(101) 得点後の笛 | サッカー審判KenKenのブログ

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得点後の笛


今年のルールブック(2007/2008版)の審判員へのガイドライン(81ページ)において、笛を吹く必要がない場合として「ゴールキックやコーナーキック、スローインでプレーを停止するとき」と「得点」の2つが上げられている。

得点後に笛を吹かないことについては自分でも実践しており、個人的にはようやく違和感なくできるようになりつつある。

先日、地元で4級審判更新講習会があり、我が少年団からも何人ものコーチが更新のために参加した。
(私は地元埼玉ではなく、東京都で取得しているので地元の講習会とは残念ながら縁がない)
その講習会の席上で、あるコーチが「得点後の笛は本当に吹かないほうがよいのか」という質問をしたそうだ。講師の方はYesともNoとも取れるようなどちらでも良いというような回答だったようだが、一緒に参加した別なコーチが「最近、ゴールが入っても笛を吹かない人が増えたなーと思ったんだけど、そんなことがルールブックに書かれていたとは知らなかったなー」と言っていたそうな。

まだまだ徹底されていませんね。
コーチでさえそうなのだから、保護者の方は「あれ?なんで笛が鳴らないのかな」と思うだろうし、子供たちも「今の本当にゴールだよな」と不安になったりするのは仕方の無いことだ。

プロおよびセミプロの試合を目の前で見る機会はあまり多くないのでゴール後に笛が吹かれているのかどうか確認する機会がそうはない。
テレビで観戦していてもゴールシーンには主審が映り込んでいる場合が少なく、ゴール後はカメラも得点者を追うので主審が笛をくわえているかどうかリプレーを見ても判然としないケースが多い。

先週からクラブワールドカップが始まっている。
初戦、第2戦と国立競技場で観戦したが、ゴールが決まった瞬間「おおーっ」と思ってボールや得点者に意識が行ってしまう。
主審が笛を吹いたかどうか、どうも確認しそびれてしまう。

セパハンvsワイタケレ戦は4回もゴールシーンがあったのに毎回主審を見るのを忘れてしまっていた。
パチューカvsエトワール・サヘル戦でも決勝点の瞬間はゴール前に視線が行っていたためまたもや主審を確認できなかった。笛の音がしたような記憶が無いが…。

本日の浦和レッズvsセパハン戦はテレビ観戦。
永井の1点目のときに主審が映っていた。
笛は吹かず、右手をセンターマークに向けて上げて、ゴールに顔を向けながら真ん中方向に戻る体勢であった。(これもリプレーを見て確認したのであってゴールした瞬間はやはり主審のことを忘れていた)

審判をするときでも選手として試合をするときでもそうだが、ボールばかりみていると、本来自分が見なければならないマークの相手を見失うのと同じだと思った。