サッカー審判TIPS(92)
いつまでピッチに留まるか
試合終了。
(1)センターサークルに両チームが集まり整列する。
(2)主審が試合結果を述べて短く講評。
(3)前に立っている人と握手
(4)両チームが相手ベンチ前に整列して一礼
(5)その後自分のベンチ前に整列して監督および応援団に一礼
というのがアマチュアの試合における一般的な終了風景だ。
審判団は、以下の点に注意。
(2)…ここで長々とやる人がいるんだよね。ベンチや観客からはブーイング。「空気嫁」…と
(4)と(5)の間でハーフラインあたりで両チームがすれ違う。
このとき、ど突き合いにならないように。すれ違い様にパンチを入れたり肩を当てたりしないか
目を光らせること。
ただボーッと両チームがすれ違うのを見ているだけではいけない。
最悪なのは(3)が終わったあと審判団が本部のほうや自分のチームの集まっているところにさっさと 引き上げてしまうこと。
次にいけないのが、(4)をやっている間にピッチから先に去ること。
上記のようにすれ違い様のトラブルを見逃すおそれがある。
私はかつて、(5)のあとに「質問」に近寄ってきたある指導者に「相手チームの選手はけっこう手が出ていたのにどうして反則を取らないのか」と詰め寄られたことがある。
そして、「こんな風に手で押していたではないか」と私に向かって実演してくれたのだ。
つまり審判に対して手で押したのである。
ま、判定については厳しさダイヤルの目盛り設定の違いや見る角度によって反則が見えなかったりすることもあるので仕方がないと思ってほしいと願う。
だが「実演」までしてくれたので、こちらも「実演」で対抗し、大げさに倒れて「監督による審判に対する暴行」ということで本部報告書に書いてやろうかと思ってしまいました。
そこまではしませんでしたが。
(5)のあとは、さっさと本部に戻った方がよいという実例でした。