サッカー審判TIPS(84)
冬の日の審判
これから寒い冬を迎え、審判活動も凍えながらのこととなる。
長袖の審判服は許される。が、半袖も長袖も持っている人はそう多くないかもしれない。
あまり審判活動をしない人はどちらかというとまずは半袖を1着持つことをオススメする。
冬には下に黒い長袖のシャツを着てその上に半袖の審判服を着れば暖かい。
もちろん、アンダーシャツを着ておけばさらに暖かい。
しかし問題は下半身。
長いジャージを着て審判活動をするわけにはいかない。
選手が半ズボンで走っているのに審判が長いジャージを着るのでは軟弱そうで威厳がない。
一度黒いスキータイツを穿いている主審を見たことがある。
気持ちはわかるがやはり見かけがきびきびしない。
副審はもっと厳しい。
主審は寒いと思ったら必要以上に走りまわれば汗をかくことができる。
副審は自分の担当の陣地やタッチライン際にボールが来なければそれほど走ることがない。
チーム力に差がある場合は前後半どちらか必ずヒマになることもある。
だから半ズボンでは本当に凍える気持ちになることがある。
肩をすぼめて足踏みをすることになるのだが、あまり格好がよいものではない。
これに対処するにはどうしたらよいか。
試合前に十分アップしておくことだ。
汗をかくくらいちゃんと走り込んでおけば凍えることはない。
第4の審判はそうはいかない。
試合中は座っていなければならない。走ることもない。歩くことは、選手交代などでボードを持ってハーフラインのところに行くときくらいだ。
Jの試合でも第4の審判は上半身はレフェリーウェアだが、下半身はジャージーを着ているケースが多い。
これはルールブックに書いているわけではないが、第4の審判が着るものは、長いジャージーでも問題ないと思っている。
手袋はどうか。
やはり私は勧めない。
手がかじかんで字が書けないということがあるかもしれない。
でも見た目がやはりヌクヌクしており良くない。
副審も旗を素手で持つ方がすっぽ抜けるリスクも少ない。
第4の審判は大丈夫かとも思う。
東京地区では凍えるような寒い日の試合はそれほど多くはないかもしれない。
雪国では冬の期間はそういうことが多いだろう。
寒いが「半ズボン」に「素手」は必要だ。