サッカー審判TIPS(58) 下を向くな | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(58)

下を向くな

少年団の試合を吹くお父さんコーチによく見られる姿。
判定を下した後、争点から目を離す。
下を見ていることがよくある。

ゴールインの笛を吹く。(最近では吹かないようになってきたが)
そのあと、なぜか地面を見てしまう、視線を下げてしまう主審が多い。

子供たちは自分より背が低いから視線が下がるのはやむを得ないが地面にお金が落ちているわけでもない。ここは自信を持って胸を張りあたりを睥睨(へいげい)するかのように見回そうではないか。
反省するのは控え室に戻ってから。
前にも書いたが、役者でなければならない。
自分の演技に自信がなくて下を向いてばかりの役者では客が信頼してくれるわけがない。

ベンチをときどき見るのもよい。
どんなオヤジが監督をしているのか、控え選手は何人くらいいるのか、ギロリとにらむ必要はないがアウトオブプレーのときなどにゆーっくりとベンチを見回してみよう。

それで落ち着くはずだ。
笛を吹いた後、争点に背を向けてはいけない。争点だからこそ、次に何かが起きる可能性があるのだ。
他のプレーヤーは何かしていないか。悪態をついていないか。目だけではなく耳も動員しなければならない。忙しい。下を向いて足元を見ている暇は無い。