埼玉県地震被害想定調査の結果についての勉強会
会派で、「埼玉県地震被害想定調査の結果についての勉強会」が開かれました。
首都直下地震に備えて今回県が新たに行った、地震被害想定調査の結果について執行部から詳細な説明を受けるというものです。
埼玉県では首都直下地震に係る5つの地震を想定しています。
その5つとは、
1.東京湾北部地震(今後30年以内の発生率70%)
2.茨城県南部地震(今後30年以内の発生率70%)
3.元禄型関東地震
4.関東平野北西緑断層帯地震
5.立川断層帯地震
の5つです。
今回「埼玉県地震被害想定調査検討委員会」が新たな地震動の推計結果を基として具体的な被害想定の結果をまとめたものです。
全体的な特徴としては、前回平成19年度の調査と比べて、強く揺れる地域が縮小したことにより、【火災焼失棟数が大幅に減少】した。
また、近年の震災時の避難の状況を踏まえて検討した結果、【避難所へ避難する被災者が大幅に減少】したことがあげられます。
特に、今後30年以内の発生率70%の東京湾北部地震についての結果は、
・県南東部では、揺れや液状化で建物全壊(13,280棟)や死者(585人)が発生する。
・被害が県南東部に集中する。
地元さいたま市南区についての調査結果は、東京湾北部地震(今後30年以内の発生率70%)の場合、
○震度 6強
○液状化可能性 やや高い22% 高い22%
○建物倒壊棟数 445棟
○火災焼失棟数 30棟
○死者数 18人
となっており、県南部に被害が集中していることが分かります。
今後はこの調査の結果を踏まえ、「地域防災計画」を修正し、防災対応力の充実・強化を推進していくことになります。