喉仏ってどこ? | 【治療家たちのつぶやき】吉祥寺の整体院・きむらカイロプラクティックより

喉仏ってどこ?

男性の喉元と言えば「喉仏」。正式名称は「喉頭隆起」と言い、甲状軟骨の突起した部分です。
英語では、”Adam's Apple"。「アダムとイブ」のアダムが食べた、禁断の木の実がノドに詰まって喉仏になったという話からきているのだそうですが、実は女性にも目立たないだけでちゃんとあります。

男性の喉仏が大きいのは、男性特有の低い声を出す声帯を支えるために大きく成長すると言われています。
また、ヒト以外の動物にもあるそうで、例えばチンパンジーは、頭の中に存在します。ヒトも赤ん坊のとき、喉仏と声帯は頭の中にあり、歩けるようになるにつれて、段々と首の方に下がっていきます。そして声帯で出した声を首と口腔部分の広い空間で変化させることで、しゃべれるのです。
こんな「喉仏」、火葬に立ち会った事のある方ならご存知かと思いますが、箸渡しの際に係の方から、「仏さまが、座禅を組んでいるような形状」と説明される「喉仏」とは違うものです。上述した「喉頭隆起」は軟骨のため、火葬でほぼ消失してしまうそうです。
それでは、この「仏さまの形状」である喉仏は、いったい何ものでしょう?
実はこれ、第二頸椎なんです。

頸椎は全部で7個あります。そのうちの第一頸椎を「環椎」、第二頸椎を「軸椎」といい、他の頸椎とは形状が異なります(正確に言うと、椎骨はひとつとして同じ形状はありません)。



環軸関節


環椎


軸椎


環椎は、字のごとく、他の椎骨に比べて輪状の形態で、後頭骨とともに関節(環椎後頭関節)を形成し、頭蓋を支えています。
軸椎も字のごとく、犬歯のような歯突起が上方に突出していて、環椎にはまり込み、関節(環軸関節)を形成し、頭部の回旋を行う際の軸として働きます。そしてこの軸椎の形状が、仏さまが座禅を組んでいる姿に見えると言う事で、これを「喉仏」と説明しているわけです。

環椎後頭関節、環軸関節、これら二つの関節は、頭を動かすにはとても大切です。胸鎖乳突筋肩甲挙筋頸板状筋など、このあたりに付着する筋肉がストレートネックなど、頸椎の歪みによりストレスがかかれば、肩こりや頭痛につながります。

喉の仏さまが姿勢よく座禅を組んでもらえるように、我々も良い姿勢を心がけましょう!

                                                                   東裕之

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