今日は「さくらインターネット」の迷惑メール対策についてお話したいと思います。
先日、さくらインターネットのメールをご利用いただいているお客様より、
「海外からの迷惑メールが多いのでなんとかしてほしい」とのご要望があり色々と調べた結果、
有効な方法は見つかりませんでしたが、そこに行き着くまでの備忘録として掲載します。
国別コードトップレベルドメインを把握する
まず始めに、どの国から届いているメールなのか把握するため、
届いたメールの末尾を確認し、リストを作成しました。
国別コードというのは、国ごとに決まっているトップレベルドメインのこと。
日本であればメールアドレスの最後に入っている「.jp」がこれにあたります。
ブラックリストに登録する
次にさくらインターネットのブラウザメールから設定していきます。
①ブラウザメールを開いて、受信フォルダなどがある所にある「設定」をクリックします。

②設定画面が開いたら「メールフィルタ」のタブをクリックします。

③ブラックリストの「新規作成」をクリックし、「\」の後に「.国別コード」を入力します。
(例)ロシアの場合「\.ru」 ※「\」はキーボードの「\」マークを入力します。

④登録が終わったら、「マッチしたメールの処理」にチェックが入っていることを確認して「OK」をクリックします。
解決したかに思えた。しかし・・・
この方法はインターネットに掲載されていた記事を見て設定しました。
さくらインターネットの迷惑フィルタは「spam assassin(スパムアサシン)」を使っており、
頭に「\.」と入れることによって、メールアドレス末尾の「.~」に対応するということでしたが、
後日、正常なメールがゴミ箱に入っていることに気が付きます。
そのメールは@前のアドレス部分に「.sunaga」とありました。「.su」の設定に反応したようです。
ということは、「\.」の「\」は、末尾を指しているわけではなく、
メールのどこかに当該スペルが存在した場合という意味になります。
これでは、必要なメールもゴミ箱に入ってしまい使い物になりません。
結局、設定した国別コードは全て削除しました。
現状できることは、さくらインターネットの迷惑フィルタを「ON」にして
迷惑メールが届く度にブラウザメールから「このメールは迷惑メールではない」という設定をするしかありません。
「spam assassin(スパムアサシン)」には学習機能があるようで、序々にフィルタの判定が賢くなるようです。
その他にも「spam assassin(スパムアサシン)」の「しきい値」を変更する方法なども紹介されていましたが、
不確定要素もあるので、今回は実施はしないことにしました。
その他、さくらインターネットの迷惑メール設定について分かったこと
◆ホワイトリストとブラックリストに同じメールアドレスを登録した場合はブラックリストが優先される。
◆ブラックリストに登録したメールアドレスは、あくまで受信側でゴミ箱に入れるか破棄するか選べるのであって、相手に拒否エラーメールを返すことはない。
◆「spam assassin(スパムアサシン)」の学習機能は特に設定しなくても常時学習し続けているが、「迷惑メールフィルタを利用する」にチェックが入っていないと機能しない。
◆ブラックリストによってゴミ箱に入ったメールは、ユーザーが削除しない限りずっと残る。勝手には消去されない。※迷惑メールフォルダも同様
◆さくらインターネットの迷惑メール設定において、ホワイトリスト、ブラックリスト共にワイルドカードは設定できない。