こんにちは。
空腹地獄から解放されてダラダラしています。

今日は子宮卵巣摘出手術当日です。
ホテルの美味しそうな朝飯は無視して病院へ。
2人中2番目の手術だったので、午前中の遅い時間になりました。
病室は完全個室、シャワールームとトイレ、洗面所があり、ソファもテレビもあってホテルみたいです。

こんな手術着を着て、点滴を打って手術室まで歩いていきます。
胸オペの時手首にやった点滴がめっちゃ痛かったですが、今回は前腕真ん中らへんで痛みは全然ありませんでした。


手術室に向かうと、思った以上に狭い手術台の上で血圧やら心電図やら計測する機器がつけられ、いよいよ麻酔。背中の麻酔をする時にリラックスしてもらうためにとのことで好きな音楽を聞かれ、Perfumeをかけてもらいました笑

横向きでヘソを覗くように丸くなります。
麻酔の麻酔をまずやって、その後脊髄まで届く針を入れていきます。痛み止めの注射がちょっとチクっとして、その後また点滴と同じくらいのチクっとした痛みがあり、背骨の内側を押し込まれているような、なんとも表現しがたい感覚に襲われます。痛くはないです。

じわじわと下半身が暖かいような感じになり、冷たいガーゼを当てて効き具合の確認。
触られてる感触はあるけど冷たさは感じないのであればオッケー。
ほんとに足が動かなくなります。

酸素マスクを付け、眠くなる薬を投入していざ手術開始。

なんか股間に突っ込まれたな〜と思っていたら、突然酸素マスクを外される。


「一旦、仕切り直しです」


え???何事????

意識が朦朧としていたので、子宮がどうとか言ってましたが、よく聞こえず。
何のことやら分からないまま、されるがままにストレッチャーに乗せ替えられ、また病室へ。


なんと僕、重複子宮という、子宮奇形だったようです。
簡単に言うと、膣、子宮が左右に真っ二つに分かれている状態。
しかも片方の膣がものすんごく狭いので、もう片方は膣式で摘出できても、もう片方は引っ張り出せないし、動脈がどういうところを通っているか全く分からないから膣式ではやれないとのご判断でした。

術前検査も当然やりましたが、片方の膣が狭すぎてその時は見えてなかったのかもしれません。検査時にも子宮の位置がちょっと曲がってる?とか筋腫があるかもしれない的な事は言われました。

基本的には開腹になると思うけど、腹腔鏡でもできるかもしれない。まずはMRIを撮って判断するとの事でした。
時期としては来年の8月頃。

会社にカミングアウトするのを11月から延期して来年4月頃に考えていたので、それより更に後になってしまうのはちょっと残念。やっぱ頭の固い会社に言うには、全ての条件を揃えて覚悟を示したかった思いがある。

まーーーいろいろ想定外よなーーー笑

膣式をやるときの謳い文句で「開腹式に変更する場合があります」って言われるけど、実際には今まで一度も変更した事はないとおっしゃっていたこの先生…
歴史に傷をつけてすいません。

でもパッとその場で開腹式に変更して手術が進むもんかと思ってたんですが、そうはしないんですね。もちろん病院によりけりでしょうけれど。
開腹じゃないと出来ないって聞いた瞬間、何を言い訳にして仕事の休みを延期するか頭がフル回転しましたが、日を改めて調整ということになり、一安心。

手術後すぐ戸籍を変えて結婚をする予定の方もいるので、お急ぎかどうかがすごく気掛かりだったと先生はおっしゃっておりましたが、残念、その心配は不要です!笑
ゆっくり確実な道を歩んでいきます。
そういうところまで気遣って下さる先生、ほんと素晴らしいですね。

本当は30歳になる前に、戸籍変更に必要な条件は全て揃えておきたかったんだけど、仕方ないですね。

お金がないから膣式を諦めたというわけではなく、体の形状的にやむを得ないという理由であれば特に悔やむこともありません。

生殖器の奇形が理由であれば、会社にもそのまま奇形を治す手術を受けるとでも言って、開腹式になった時のそこそこ長めの入院でもちゃんと休みを取れるでしょうし。

今は麻酔も切れ、当然痛みも何もない超健康体で病室でダラダラしてます。

手術してないので食事制限もなく、お行儀悪いですがベッドの上でお菓子食べながらスマホいじって明日の朝までダラダラします。

マイノリティーの中のマイノリティーな体、ネタになっていいですね!笑

と、言うことで、僕の子宮卵巣はあと10ヶ月ほど留年します。